3本中2本が柳楽優弥主演作品

 2本目、3本目はどちらも俳優の柳楽優弥さんが主演の作品。そのひとつがディズニープラススターで配信されているドラマ「ガンニバル」。サイコスリラーで、ちょっと怖いんですけど、柳楽さん演じる主人公が強すぎて、怖くないくらい。怖いけど安心してみていられる感じ!?(笑) 私は、主人公がおびえてしまうような怖さだと、そのドラマをみているこっちも怖くなる。でも、このドラマは、主人公がめちゃくちゃ強くてカッコいいんですよ!

 俳優の吉岡里帆さんが演じる主人公の妻もめっちゃ強い女性で、私、この夫婦が大好きなんですよ!(笑)この“強よ+強よ夫婦”が、めっちゃ好きで。妻も口も強めなんですけど。すごいよくてこの2人が。

 普段、気に入ったドラマや映画しか見ない私の中では、柳楽さんといえば「ガンニバル」の主人公のイメージだったんですよ。それが、1月放送されたTBSドラマ「ライオンの隠れ家」をたまたまみたら、柳楽さんが「ガンニバル」とは正反対のお芝居をされていて、そのことに感動してしまった。

「ライオンの隠れ家」では、自閉症のみっくんの役の俳優の坂東龍汰さんも素敵でした。柳楽さんと坂東さん演じる兄弟のもとに現れたライオン君が来年小学生にあがる年齢という設定で、息子と同い年。そこにも感情移入してしまって、本当にかわいくて。ライオン君そのものもかわいかったのですが、みっくんの愛おしさ! 

 ライオン君は、“自閉症のみっくん”ではなく、「みっくんはこれをしたら落ち着けるもんね」とか「これが好きだもんね」って、みっくんをただみっくんとして見て、心の距離を縮めているのに本当に感動しました。

 柳楽さん演じるみっくんのお兄ちゃんの一番印象に残っているセリフがあります。みっくんがバーベキューに使うお肉を買いに行き、めっちゃいっぱい買ってきてしまった。もし、私だったら「買いすぎやろ!」「どんだけ買うねん!」とか言っちゃうけど、お兄ちゃんは「いっぱい買ったね! 明日も食べられるね」って言ったんですよ。そのセリフとかも“ホント、見習います!”って、感じ。そういうポイントがめちゃめちゃあって、そうありたいなという温かい心が詰まったドラマでした。

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