
「元祖・メガネっ子アイドル」として一世を風靡し、今年デビュー20周年を迎える時東ぁみさん(37)。メガネをかけ始めたきっかけや売れすぎたがゆえの葛藤を聞いた【前編】に続き、【後編】では防災士の資格を生かした活動について、そして結婚、不妊治療など家族のことについてもうかがいました。
【写真】独特の魅力が癖になる?グラドル時代の「時東ぁみ」さん
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時東さんは2007年に防災士の資格を取得。以来グラビアアイドル・タレントとは別のもう一つの軸として、防災に関して発信する活動を続けている。
それはなぜか。時東さんは芸能の仕事を始めたときから、「一生芸能人として仕事ができるほど、簡単な世界ではない」と感じていた。なにかもう一つ別の軸をつくりたい。そう考え模索しているときに防災士の資格を知り、「防災を勉強したら、いざというときに家族を守れるな」という気持ちで勉強を始めたという。
時東さんが資格取得を目指した当時は、資格保持者は2万人ほどしかおらず、座学の講義でも女性は時東さんだけ、という状態だった。東日本大震災や熊本地震など、大きな災害を経て「防災」がクローズアップされ、直近の保持者は30万人以上に増えた。最近では企業として取得を推進するような動きもある。だが、大半の人が資格を取得しただけで終わってしまっているのも現状だ。
「防災って本当に毎年変わっていくんですよね。法律も変わりますし、やれること、やっていいこともどんどんアップデートされているんです。例えば以前は地震が起きたら地域の指定された避難所に行きましょう、というのが常識だったんですが、今は家が安全なのだったら、できるだけ在宅避難をしましょう、という方向に変わってきています」
時東さんは防災に関するラジオ番組を2つ、配信番組も1つレギュラーを持っており、常に発信し続けている。防災に関する法律や知識を、時東さんなりに噛み砕いてわかりやすく伝え、少しでも多くの人に興味を持ってもらうように心がけている。