遅咲きイメージの原因は、彼女の若い頃の“テレビドラマ嫌い”にあったのかもしれない。舞台女優にはやりがいを感じていたようだが、テレビドラマの現場だけは好きになれなかったという。過去には「テレビドラマの現場は、いつまでたっても居心地が悪く、自分の居場所とは思えなかった」(WEB版「MORE」2024年8月1日配信)と吐露していた。転機となったのが、ドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(日テレ・2016年)と、そのプロデューサーとの出会い。作品への愛や、巻き込む力に感銘を受け「それまで、現場では下ばかり向いていた私にいろんな景色を見せてくれた」と話していた。

バラエティーで憧れの人と対面し大はしゃぎ

 今では売れっ子街道を突き進む江口だが、ときどき出演するバラエティー番組で見せるチャーミングさや毒を吐く姿に魅力を感じる視聴者や共演者も多いようだ。

「小池栄子さんが『朝ドラで初めてご一緒して、とっつきづらい人かな~なんて思ってたら、めちゃめちゃチャーミングで、一気に好きになっちゃって』と、そのギャップにやられたと話していましたよね。また、風吹ジュンさんは江口さんをずっと素晴らしい女優さんだと思っていたそうで『優しくて自然体で、普通の方』と話しつつ、『昔からある女優のイメージとはまったく違う、彼女だけのスタイルをちゃんと持っている、新しいタイプの女優さん』と評していました。また『作品や役に対して、完全に自我を外している感じが、私はすごく好きですね』と愛のあるコメントをしていました」(女性週刊誌の芸能担当記者)

 クールで飄々としているイメージも強い江口だが、「しゃべくり007」(日テレ・2024年9月9日放送)に出演した際は、憧れの人と対面し感極まり涙したことも。その人とはパリ五輪での活躍を見て大ファンになったというバレーボール日本代表・髙橋藍選手。サプライズでスタジオに髙橋選手が登場すると「めちゃうれしい」といつもはクールな江口の表情が一変。テンションが上がったまま髙橋とのエアバレーを楽しんだり、腕を組んでの2ショット写真にはにかむ姿が映し出された。視聴者からは「こんな姿初めて見た!めっちゃ可愛い」「クールでかっこいいイメージとは違う江口さんがみれた!」など、彼女の意外性を楽しむ声がSNSに多く寄せられていた。

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