ヤクルト・中村優斗※画像は2024年3月に侍ジャパン選出時のもの
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 いよいよ開幕となった今年のプロ野球。各チーム、開幕に一軍登録される選手は固まったが、中には主力として期待されながら出遅れている選手がいることも確かだ。今回はそんな開幕メンバーからは外れたものの、今シーズンのキーマンとなりそうな選手を探ってみたいと思う。

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 セ・リーグでまず名前を挙げたいのが中日ドラフト1位ルーキー、金丸夢斗だ。関西大ではリーグ戦で18連勝、72イニング連続自責点0、通算20勝3敗など圧倒的な成績を残しており、昨年のドラフトでも4球団が1位で競合している。ただ昨年春のリーグ戦で痛めた腰の影響を考慮してキャンプからスロー調整が続き、現時点でもまだ実戦登板を果たしていない(28日の二軍戦でプロ初登板の予定も雨で中止に)。

 それでもブルペンでの投球を見た評論家や球界OBもその実力を高く評価しており、首脳陣としても無理はさせずに万全の状態で実戦デビューを迎えるという方針を貫いている。チームとしては先発の柱だった小笠原慎之介(ナショナルズ)の抜けた穴を埋めることが大きな課題となるだけに、金丸にかかる期待ももちろん大きい。仮に一軍デビューが5月、6月にずれ込んだとしても、本来の力を発揮できれば十分に新人王争いに加わる可能性は高いだろう。

 セ・リーグのルーキーでもう1人挙げたいのが中村優斗(ヤクルト1位)だ。愛知工業大時代は金丸ほどの成績を残すことはできなかったが、それでも4年時には最速160キロをマークし、コンスタントに150キロ台中盤をマークするスピードはプロでも上位に入る。即戦力としての期待は大きかったものの、合同自主トレ中に上半身の違和感を訴えて別メニュー調整が続いている状況だ。

 チームは先発もリリーフも投手陣は手薄な状況であり、昨季5位からの巻き返しを図るには若い選手の底上げが必要不可欠である。金丸と同様に無理は禁物だが、持ち味のスピードボールでプロの打者を圧倒するようなピッチングを見せてくれることを期待したい。

 セ・リーグではルーキーの2人を挙げたが、実績のある選手でも故障やチーム事情で開幕一軍から外れた選手も存在している。パ・リーグ連覇を狙うソフトバンクでキーマンとなりそうなのが嶺井博希だ。昨年まで不動の正捕手だった甲斐拓也がフリーエージェント(FA)で巨人に移籍しており、キャッチャーは大きな課題となっている。

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