※写真はイメージです。本文とは関係ありません(gettyimages)

 だから、やっぱり、「自分のセンスの方が良いと言いたい」のは、「自分のセンスを守りたい、押しつけたい」ということで、つまりは「自分に自信がない」からだと思うのです。

 もちろん、他にもいくつか理由があるかもしれません。

 子供の頃から、親にずっと否定されてきて、「否定することがコミュニケーションだ」と思い込んでいる人もいるでしょう。

 90点のテストを持って帰った時に、「90点、すごいじゃない!」と言われたことは一度もなく、「なんで100点じゃないの!?10点も足らないじゃないか!」と責められて育った人ですね。

 そういう人は、否定以外のコミュニケーションの方法が分からないということですね。逆に言うと、否定することがコミニュケーションだと思っているということです。

 ストレスがたまっていて、とにかく、相手を否定して、つまりは攻撃してストレスを発散したい、という理由の人もいるかもしれません。

 否定して、論破して、スッとしたい、ということですね。でも、そういう人の周りに友達が集まるとも思えないのですが。

 他にもまだまだあるかもしれませんが、はっきりしているのは、そういう人は、相手と会話を楽しもうとか、相手から何かを吸収したいとは、1ミリも思ってないということですね。

「そう言われた時の爽やかな切り返し」としては、僕の一番のお勧めは、「そういう人とは距離を取る」ということです。

 そういう人と一緒にいても、コッペパンさんは楽しくないでしょうし、コッペパンさんだけがマイナスを引き受けることになると思います。否定ばっかりする人の側にいると、否定癖が移ったりしますからね。

 もうこの人とは関わらないようにしようと思えば、「そう言われても、もやもやしないようになる」と思います。関係ない人にどれだけ否定されても、気にすることはないですからね。

 まあ、そうは言っても、なかなか、関係は切れない、仕事の同僚とか隣近所さんなんて場合もあるでしょう。もしくは、上から目線で否定する以外は相手をとても好きだと思っている、なんて場合もあるかもしれません。

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