長谷川亮
3月23日にさいたまスーパーアリーナで行われる日本大会を前に、早々と日本入りしたONE Championshipのチャトリ・シットヨートンCEO。しかし、取材の約束を取り付け回線を繋いだタイミングでは、その姿は100回目を迎える「ONE Friday Fights」（3月14日）準備のため、タイ・バンコクにあった。多忙な中でのインタビューとなったが、日本格闘技復興への思いから武尊vsロッタンの予想まで、日本大会に向け流暢さを増す日本語で存分に語った。
【写真】かつて開催された、格闘技ファン待望の”夢のマッチ”といえば
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――さいたま大会へ向け、日本で準備をされているかと思ったらタイにいらして驚きました。
今はヨーロッパにアメリカ、アジアと毎週いろんな国に行ってます。一度日本に入りましたが、いいチームが築けているので準備は任せてあります。私は大体ファイトウィークの半ば、大会の3、4日ぐらい前に現地へ入ります。
――今回はONEが日本で行ってきた中でも過去最大のイベントです。どんなお気持ちですか。
すごく嬉しいのと、やっぱり少し緊張があります。もうクリスマスみたいな気持ちで、一刻も早くプレゼントを開けたいというか（笑）。
――今回はまさにチャトリさんからのプレゼントというべき豪華なカードが並んでいます。
日本で初めて大会を行ったのは6年前（19年3月）で、これからという時にコロナが来て、日本にとってもONEにとっても大変でした。ですが今回は武尊と契約して、野杁（正明）、KANAともサインを交わしました。他にも素晴らしい選手が出るし、いろいろな団体とも協力しています。今回のコンセプトは日本vs世界。25年前は日本の格闘技が世界でもナンバーワンでした。私はまたあのレベルに戻したいんです。だから今回の大会が日本のファンや選手にとって、そういったインスピレーションを与えるものになればと思います。
――日本の格闘技が再びナンバーワンになるためには何が必要だと思いますか？
すごく難しい質問ですが、まず日本のスーパースターが生まれることだと思います。もしそういう存在が出れば、“自分もできる”と他の選手の力になります。今回武尊がロッタンに勝って、将来的にチャンピオンになったら、まさにそういう存在になるでしょう。
竹増貞信
鴻上尚史
鈴木涼美
