うちの息子は単純なのか、選択肢を与えて、どれもイヤだということはない。でも、選択肢のどれもイヤは、いままでにゼロってことはなく、もし、そういうときには「じゃあ、いつやるか自分で決めていいよ」と言います。
ドリルだったら「いまやる? ごはん食べた後やる?」で、「どっちもイヤだ」だったら、じゃあ「今日は休んで、明日2回分やる?」とか、自分で決めてって。とにかく、自分で決めさせますね。どちらもイヤならそれも含めて、選択肢のひとつとして自分で決めさせる。
選択肢を提案するのは、息子のやる気を引き出すために始めたのではなく、小さい頃から選択肢を与えるようにしてきたんです。例えば、着ていくお洋服でも、何パターンから「どれがいい?」みたいに息子に選んでもらっていたんです。だから、その延長線上かもしれないですね。
自分で決めたことはやってもらう
そして、息子がある程度大きくなってからは、「自分で決めたことはやってください」と伝えています。そういうステップがあって、“自分で決めたからには必ずやる”というのが身についていったのかもしれないですね。
いつも、「全部、自分だよ」って息子に話しています。自分をハッピーにできるのも自分だし、自分で決めたことで自分がどうなっても、それは全て自分に返ってくる。だって、自分で決めたことだからねって、そう伝えていますね。
だから、ドリルで全くやる気がわかないときでも「いまそれを全然やらなくてもいいけど、明日2つやらなきゃならなくなるよ」って。そして、次の日、2つもやるのが大変だとなったときに、「じゃあ、これからは毎日やったほうがラクかもねってなるかもしれないって、自分で気がつく。別に、ホント、どんな選択肢でもよくて、そして、どれを選んでも、その結果は良くても悪くても、息子が気づいてくれるだけだし。
大人だってやりたくないときはある
子どものやる気を引き出す言葉がテーマですが、大人だってやる気が出ないときもあります。私も「嫌だ」「やりたくない」「面倒くさい」とか結構言いますよ。そういう感情を出せないようには、息子にもなってほしくないので、「やりたい」ことにはもちろんですが、「しんどい」にも共感するようにしているんです。
私も洗わなければいけない食器を目の前にして「あぁ、もういやや~」とか「面倒くさい」とか、洗わないわけではないですが、誇張して言ったりもしています。そんなとき、息子は「もうやらなくていいよ」とか「いいよ、僕がしてあげるよ」って言ってくれるんですよ。

