
ももクロのリーダー・百田夏菜子さんがホストとなり、月替わりのゲストとトークを繰り広げる対談連載。今号から新たにお迎えするのは元卓球日本代表の石川佳純さんです。2023年5月に現役を引退するまで、長きにわたり日本の卓球界を牽引してきたエースが歩んできたのは一体どんな道だったのでしょうか?AERA2025年3月10日号より。
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百田夏菜子(以下、百田):よろしくお願いします! めっちゃ嬉しいです。
石川佳純(以下、石川):私も嬉しいです。スポーツ選手以外の方と共演したり、お話をする機会ってほとんどなくて。とくに同世代の方とは少ないんですよ。
百田:私もです。
石川:だいぶ前に一度、「グッと!スポーツ」という番組でご一緒しましたね。たしかリオ五輪の前だったと思うんですけど。
百田:はい、いろんなサーブを見せていただきました。8年半くらい前ですけど、覚えてくださっていたんですか。
石川:もちろん覚えてます。ももクロさんの赤い衣装を着てましたよね?
百田:はい、派手なやつを(笑)。私はスポーツが大好きで、どんな競技でもある程度はできる自信があったんですけど、本当にびっくりするくらい卓球ができなくて。未経験者には難しい競技だと思うんですけど、石川さんは始められた時からすごい上手だったと聞きました。7歳から始めて、たった3カ月で結果を出されたって。
石川:そう聞くとすごそうですけど、私の出身地の山口県は出場選手が少なかったので、たまたま予選を通って全国大会に行ったというだけのことなんです。
百田:いやいやいや(笑)。ないですよ、たまたまで全国大会へ行くなんて。卓球に触れたきっかけは何だったんですか?
石川:両親が卓球の選手だったので、土日はいつも試合会場に連れていかれていて。でもとくに興味があったわけではなく、ぬり絵をしたり、外で遊んだりしていました。ピアノとかバレエとか水泳とか色々やってみて、でも全部続かなくて最後にたどり着いたのが卓球、みたいな感じで始めたんです。
百田:練習は最初から嫌じゃなかったですか?
石川:めっちゃ嫌いでした。全然真面目にやらなくて、小学生の頃はよくサボってました(笑)。
百田:いつ頃から真剣に取り組むようになったんですか?
石川:オリンピックを目指すようになった高校2年生ぐらいの時からですね。「これじゃダメだ」と思って、すごくハードに練習するようになって。中学校1年生の時から卓球留学みたいな形で大阪で寮生活を始めたんですけど、それも大きかったかな。