最初のゲストは「小学2年生」
そんな町野にやっぱりラジオが欲しい! と町野復興プロジェクト実行委員会(町プロ)のメンバーたちが、宮城の女川で「女川さいがいFM」を立ち上げた人たちに相談を持ちかけ、そこからのご縁で今回のお試し実験放送が実現。当日は各地のコミュニティーFMの代表やパーソナリティー、技術チームなど30人近いボランティアが全国から集まりました。私もその1人。
当日は心配された雪の影響もほとんどなく青空も見える好天となり、町野支所2階スタジオの観覧席も満員御礼。入れ代わり立ち代わり町の人たちが見にきてくれました。そしてリクエストボックスを設置した仮設住宅の集会所など5カ所のポイントにもたくさんの人が遊びに来て、お茶を飲んだり、友達を呼んだりしてみんなでわいわいラジオを聴いてくれていたみたい。トーコ胸熱(涙)。
この日の目標は、「町民みんなで作るラジオ」。進行表はあるものの、5時間の生放送どこで誰が出るかは出たとこ勝負。基本的に「町民さん、いらっしゃ〜い!」のコーナーの連続です!(笑)
司会は私武内陶子と、北陸を中心に活躍しているパーソナリティーの車吉章さん、そして町民からも、地震にも水害にもめげずスーパーを開き続けて町野を支える「もとやスーパー」のかっくんこと本谷一知さんと町プロのリーダー山下祐介さん。
さて、記念すべき「まちのラジオ」最初のゲストは小学生のひびきくんでした! ひびきくんは町野のスーパーボランティア。地震のあと避難所で物資を配ったり、水害の後も泥出しを手伝ったりといつでもどこでもまめに動くすんごい小学2年生で、町のみんなと知り合いです。目の前に困っている人がいたらすぐに手伝っちゃう。ラジオに出て「町野がいいところだと伝えたかった!」と。そしてひびきくんはマイクの前のいすから降りた途端、「朝川さん、手伝いますよ!!朝川さーん!」って叫びながら荷物運びを手伝いに行ってしまいました(笑)
そうこうしているうちに第2仮設住宅の集会所からの電話中継が。この集会所では私のふるさと愛媛から「陶子さんが行くなら!」とボランティア団体・まつやま万灯会の方たちが、伝説の「蛇口をひねるとみかんジュース」を持ってきてくれて。町野の方たちは大喜びで蛇口をひねってジュースを飲んでくださっていると富山シティエフエムの水上啓子さんがリポート。筋トレ仲間のお母さんたちが放送に出てきて、わいわいした感じがなんだかとっても楽しそう。13時間運転して来てくれたチーム愛媛も本当にありがとう!