
“元阪神”の藤浪晋太郎(マリナーズ)と青柳晃洋(フィリーズ)への期待と不安が交錯している。ともにマイナー契約からの開幕メジャーを目指すが、先行きは決して明るくないと言われる。両投手が活躍する可能性、そして仮にリリースされた場合の今後について多くの議論がなされている。
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「数年前までそろって縦縞のユニホームを着ていた藤浪と青柳だが、今後の予測は本当に難しい。突出した成績を残し続けないとメジャー昇格どころかチーム在籍も難しくなる」(MLBアジア地区担当スカウト)
マイナー契約ということからも現時点での評価は決して高くはない。「今後どうなるか未知数」とも言われる中、藤浪に関しては「米国にしがみつく覚悟が感じられる」とファンからの受け止め方も好意的なものが目立つ。
「常に制球難の不安があるが、強い球を持っていて連投ができる体の強さは魅力。(信頼を得るまでは)点差がつくなど、試合展開が見えた場面で投げさせるには最適な人材にも思える。契約条件もメジャー内では低い部類なのでお買い得になりえる投手」(スポーツマネージメント会社関係者)
阪神ではくすぶっていた感もあったが、それでも2022年オフにメジャーに移籍した際にはポテンシャルが高く評価されアスレチックスと年俸325万ドル(約4億9000万円)で契約。その年はシーズン途中で移籍したオリオールズと合わせて64試合で防御率7.18と苦しんだが、オフには年俸335万ドル(約5億円)でメッツ入りした。
いずれの契約も日本では高額の部類に入り、米移籍を果たしたことでの“昇給”が話題となったが、メジャーでは平均以下の給料。現地では“化ければ”お買い得の選手として見られているという。
「マリナーズのキャンプには投手の招待選手が10人以上参加しているが、この中からメジャー契約を勝ち取るのは本当にタフ。メジャー契約を結べてもシーズン中にトレードされる可能性も低くはない。(藤浪は)米国に骨を埋める覚悟があるようなので、すでに次の球団を探し始めているはず」(スポーツマネージメント会社関係者)