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天皇陛下は2月23日、65歳の誕生日を迎え、宮殿・長和殿のベランダでは皇后雅子さまと長女の愛子さま、秋篠宮ご夫妻と次女の佳子さまがにこやかに手を振り、集まった人びとのお祝いに応えた。一般参賀は午前に3回行われ、計1万8千人が宮殿の東庭に集まった。
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「全国各地の皆さん一人一人にとって、穏やかな春が訪れるよう願っております」
11時40分、3回目の参賀が始まると天皇陛下のおことば続き、陛下と皇族方が長和殿のベランダから、人びとの祝福の声に応えて手を振った。
ひと息ついたタイミングで、陛下は自身の右側に立つ秋篠宮家に素早く目線を向けて手で合図を送り、すぐに左側の雅子さまと愛子さまにも同じ仕草を繰り返す。スッと5人の皇族方が天皇陛下を中心に長和殿のベランダ中央に集まると、東庭に集まった参賀者からどよめきが起きた。最後の回に行われる恒例の「サービス」だ。
お手振りの順番は、天皇陛下、皇后雅子さま、そして皇嗣の秋篠宮さま、皇嗣妃の紀子さま、内廷皇族の愛子さま、そして皇嗣家の佳子さまと続く。
「サービス」を受けて大きくなった歓声に、愛子さまがはにかんだような笑顔を見せた。愛子さまはリラックスした笑顔を浮かべたまま、手をあげるタイミングを確認するように首をかしげて秋篠宮ご夫妻の方に目線を送り、順番通りお手振りを再開した。
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ベランダでご一家が顔を見合わせる光景に「癒される」…
埼玉県に住む小野徳子さんは、朝方の4時前に皇居に到着し「整理券」を貰って1回目の回に参加したという。65歳の天皇誕生日の一般参賀を目にしてこんな感想を口にした。
「宮殿からのお手振りの雰囲気は、とても穏やかでした。というのも、手を振りながら天皇ご一家が顔を見合わせてほほ笑まれ、お話をするシーンが増えたような印象です」
小野さんの印象通り、この日は天皇ご一家が長和殿のベランダで手を振りながら顔を見合わせ、楽しげな表情で会話を交わす場面は多かった。
1回目の参賀では、手を振りながら陛下が雅子さまと愛子さまの方に顔を向けて、短く何かを話しかけると、すぐに雅子さまがふり向いた。おふたりで東庭に集まった参賀者の後方に目線を向けながら、雅子さまがうなずく。続いて愛子さまも、おふたりの会話を確認するように雅子さまに話しかけ、同じ方向を見つめた。