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役に引きずられ「戻れなくなる」ことも
舞台に対する情熱は並々ならぬものがあるようで、この1年だけを見ても、24年は5月に朗読劇「名探偵サトラレ」、6月に「帰って来た蛍 ~永遠の言ノ葉~」、8月に「INFECTOR・Z!」、9月に「女医レイカ2」、10月に劇団夜想会アトリエ公演「12」、25年は1月に朗読ミュージカル「ある家族」、2月に「ものまねスター誕生」と、かなり多忙なスケジュールをこなしている。
「戦争をテーマにした『帰って来た蛍〜』では60代の女性を演じています。また、主演舞台『女医レイカ2』ではいつも笑顔の半井が『アイスドール』と呼ばれる美貌の医師・氷室レイカ役を演じました。この時は、精神科医として患者と真剣に向き合うために断酒会の見学をするなど徹底した役作りに励んだそうです。医療用語を難なく操る姿に彼女の努力と役への深い理解がうかがえました」(前出の芸能ライター)
昨年12月の「ピンズバnews」のインタビューでは、「器用な方は、舞台中でも仕事とプライベート、オンオフの切り替えができるみたいですが、私は舞台のときは家でもずっとセリフや役のことを考えているので、自分に戻れなくて……。(2019年の舞台では)その役柄を引きずっていたのか、当時は“だいぶ性格がキツくなったね”と、知り合いから言われてしまいましたね」と熱っぽく語るなど、かつてのお天気キャスターも、今ではすっかり役者の顔だ。
「講演活動にも積極的で、防災意識の向上を目的とした講演を各地で行い、消防署などで防災講演会を開催しています。最近では中部経済研究会でも気象と防災について講演を行い、多くの聴衆の関心を集めたようです」(前出・スポーツ紙記者)
かつてテレビ画面越しに癒やされた視聴者も、今では舞台の上で輝く半井の演技力に驚かされていることだろう。
(泉康一)
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