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今年になって一見“地味”
鴨場接待は、皇室における冬の伝統行事。鴨を傷つけることなく捕獲する鴨猟体験や放鳥、鴨場で飼育されている合鴨が供される昼食会で国内外の賓客をもてなす場のため、愛子さまもその場にふさわしい、もてなす側としての装いだったといえる。
しかし、最近の愛子さまは、特に今年に入ってからは落ち着いた色味を選んでおり、青木氏は「主役を立てる」気持ちが感じられると話す。
「今年に入ってからの愛子さまのお出ましの姿は、落ち着いた色味のものでした。1月27日の国立西洋美術館の企画展『モネ 睡蓮のとき』では、グレーのチェックのテーラードカラーのスーツにボルドーのインナー。2月6日、東京国立博物館の特別展『旧嵯峨御所 大覚寺―百花繚乱 御所ゆかりの絵画―』は、黒地に白の格子柄のトップスに、濃いめの茶色のフレアスカート。どちらも、一見地味とも感じる装いです。
美術館、博物館では展示されているものが“主役”で、その主役を立てるというお考えかもしれません。また、そんな色味がご自身の心を落ち着かせるものなのかもしれません」
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誕生日の写真も地味に徹する
愛子さまにとって心を落ち着かせるアイテムだったのか、モネ展でのジャケットは2021年12月の20歳の誕生日にあわせて公開された写真でも着用されていたものだ。
振り返ってみると、愛子さまは最近の誕生日に公開される写真でも、白馬の前で白のタートルに茶色のジャンパースカートだったり、熟した柿の実る木の前でグレーのジレを着用していたりと、青木氏が指摘するように、一見すると“地味”な装いを選んできている。
そして、「鴨場での愛子さまの装いも、今年に入ってからの流れをくんだ落ち着いたファッションでしたし、愛子さまのお心の静謐さが伝わってきました」と青木氏。