■川崎「D」
栄華を極めつつ8シーズン続いた鬼木達体制から、新たに前福岡の長谷部茂利監督を招いて新たな船出を迎える。その中で主力クラスの退団者がFW遠野大弥のみで、海外移籍の話も取り沙汰された若き日本代表DF高井幸大が残留したことは朗報だ。だが、その一方で新加入選手はドイツで長くプレーしていた逆輸入ドリブラーのFW伊藤達哉(←マクデブルク)を獲得した以外は、大卒でDF神橋良汰(←早稲田大)、高卒でDF野田裕人(←静岡学園高)、ユースからの昇格でDF土屋櫂大(←川崎U-18)という3人に加え、レンタルバックのMF大関友翔(←福島)、18歳の韓国人GKイ・クンヒョン(←輔仁高)と最低限にとどまった。
Jリーグ経験のない伊藤がどのようなプレーを見せるのか楽しみではあるが不安もあり、才能豊かな大関には期待したいが、橘田健人、山本悠樹、河原創、大島僚太らを上回れるかどうか。現有戦力が充実している証でもあるが、長谷部監督と伊藤以外にも純粋な新戦力かつ即戦力は獲得して欲しかったところ。ACLの戦いを見ても楽しみは大きい。だが、今冬の補強という面では不満だ。(文・三和直樹)
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