この一幕に石丸信者も反応した。
SNS上では、
〈まるで独裁者〉
〈政党自体は面白い取り組みだと思うけど、記者会見がやだな…〉
〈オープンじゃないのはなんかやましいことがあるからなのか〉
といった言葉が多く見られた。
加藤さんはこの騒動について、
「あの会見でのフリージャーナリストたちの締め出しというか、条件を設けたのは驚きました。もちろん、フジテレビの一件を含め、取材のマナーなどを見直す必要があるとは思いますが、それでも本来、会見は開かれているべきだし、政治家は開かれた会見で説明する責任がある立場です」
と話した。
若者にウケが悪かった「石丸劇場」
「記者を“排除”した会見は、周りの反応も非常に悪かったです。若者的には結構嫌だったと思います。私はSNSだけで回ってくる情報にへきえきしていたから、多くのメディアとSNSのどちらからも情報を得て整理していたんです。情報を統制するようなやり方は、“独裁者”のようなにおいがして、とても嫌だなと。小池百合子都知事と同じような雰囲気を感じました」(加藤さん)
加藤さんは、その後、石丸氏の“信者”から一歩引いた目線で見るようにしたという。
こうした若者の動きについて、社会とメディアの関係に詳しい日大の西田亮介教授は、
「石丸劇場は、賛否どちらも巻き起こすことを目的としているのではないでしょうか」
と指摘し、こう話す。
「大前提ですが、石丸氏に集まってくる人は、高齢者層や働く人など中年男性中心にかなり多様な印象です。そして、石丸氏に集まる人は、一人一人の熱量がとても高いのが特徴的です」