
――話をうかがっていると、飯尾さんの“観察眼”のすごさを感じます。小さい頃から細かいところまで見ているタイプでした?
そういえば、子どもの頃、友達の家に行った時は、よく本棚を見ていましたね。何の本を読んでいるのだろうと。「こういう本を読んでいるんだな」とか。そういう“その人らしさが見えるもの”に対しては気になっていましたね。放課後はみんなでワイワイ帰って、「じゃあね!」と別れた後、そのまま帰らないでちょっと戻って、友達がそれぞれの道を帰っていく後ろ姿を見るのが好きだったんです。葉っぱを触りながら帰っているな、とか、興奮したまま傘を振り回しているな、とか、逆にスッと冷静になっているな、とか。“その後の姿”に興味があったんです。
ロケをずっとやっていきたい
――年を重ねていくにつれ、仕事のやり方を変えようと思うことはありますか
ロケが好きなので、やらせていただけるのであれば、ずっとやっていきたいですね。今のところ、そんなに体がキツイことはないです。もちろん連続で移動があると疲れることはありますが、自分の強みはどんな体勢でも寝られることなんですよ。どこでも睡眠をとれるので、踏切のそばでも熟睡できました。
――ストレスがたまった時は、どんなことをしていますか
料理を作るのが好きなんですけど、やたらチャーハンを作っている時はストレスがあるときですね(笑)。脳科学のロケで教わったんですけど、調理でお肉が焼ける音って、すごく脳をリフレッシュしてくれるみたいなんです。コーヒーの香りもストレスにいいみたいで、よく飲みます。あとは、やっぱりゴロゴロしていますね。
――今後、やってみたいことなどがあれば教えてください
自分が先輩芸人の方々にいろいろとお世話になった分、今度は自分が後輩を呼べるようなバラエティー番組をやってみたいですね。例えば、自分が面白いと思うようなコントやゲーム。あとは、「公園の暖かいベンチを探すロケ」とか。「午後2時の代々木公園のこのベンチは温かいですよ、座ってもヒヤッとしませんよ」とか紹介してみたいですね。「公園の滑り台の混み状況」を紹介するとか(笑)。

(聞き手・加藤弓子)

