ヘンリー王子(40)が、プライバシー侵害などで訴えていたイギリスのタブロイド紙「サン」の発行元と1月22日、和解で合意した。王子は「サン」が私立探偵を雇い、携帯電話をハッキングするなど違法な取材を続けたと主張していたが、「全面的で明白な謝罪」と1000万ポンド(約18億円)の損害賠償金を勝ち取った。もっとも、この金額は全額王子の懐に入るわけではなく、弁護士費用に半分ほどが消え、さらに課税される。王子の手元に残るのは、ごくわずかと言われる。
【写真】ヘンリー王子がイギリス地元紙の発行元と和解 約18億円の賠償金を勝ち取るもやまぬ批判
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ヘンリー王子は、裁判をすることの意義について「お金のためではない。正義のためだ」と主張してきた。「イギリスのメディアの在り方を変えてみせる。それができるのは自分だけだ」と話し、「エリザベス女王には、自分のメディアとの戦いを最後まで見届けてほしかった」「女王は、この戦いが自分にとってどれだけ意味があるかよくご存じだった」と強く訴えてきただけに、今回の和解の内容には満足していることだろう。
だが、ヘンリー王子には批判が殺到している。「女王がそのようなことを言ったとは、一度も聞いていない」「王子は、自分が引き起こした問題をすぐ人のせいにする」などの声があふれ、高額な和解金についても「寄付すべき」との声が高まる。だが、今のところ王子にその気配はなく、「結局、金目当てだったのか」「意外と彼らの手元金は底をついているのでは」とささやかれている。
メーガンさんに「災害観光客」の批判
一方、メーガンさん(43)は、ロサンゼルスの山火事発生後にヘンリー王子と現場に向かい、食料品などを被災者に手渡したことが報道された。しかし、それは撮影させるのが目的だったと指摘され、「災害観光客」と批判が集まってしまった。その影響もあり、ネットフリックスの新番組「ウィズ・ラブ メーガン」は予告編を流しただけで1月15日の放送日は3月4日への延期が決定した。