山本佳奈(やまもと・かな)/1989年生まれ。滋賀県出身。医師
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「AERA dot.」に最近掲載された記事のなかで、特に読まれたものを「見逃し配信」としてお届けします(この記事は1月8日に「AERA dot.」に掲載されたものの再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。

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 日々の生活のなかでちょっと気になる出来事やニュースを女性医師が医療や健康の面から解説するコラム「ちょっとだけ医見手帖」。今回は「ノロウイルス」について、鉄医会ナビタスクリニック内科医・NPO法人医療ガバナンス研究所の内科医・山本佳奈医師が「医見」します。
 

 明けましておめでとうございます。最大9連休となった年末年始は、ゆっくり過ごせましたでしょうか。

 アメリカはいわゆる日本のような正月休みや三が日はなく、クリスマスの12月25日と元日の1月1日が祝日となるだけ。1月2日からは通常営業です。その上、クリスマスはスーパーマーケットを含め、ほとんどの店が閉まってしまいますが、1月1日の正月は短縮営業のところが多く、一日中閉まってしまう店は少ないです。そのため、買いだめする必要もなければ、日持ちするおせち料理のようなものを作る必要もないというわけです。

 日本のように除夜の鐘が聞こえてくることもなければ、正月の飾り付けがされるわけでもありません。ニューヨークのタイムズスクエアのカウントダウンに行けば、年越し感を味わえるのかもしれませんが、大きな都市のダウンタウンに行かない限り、なんだかあっさりとした年越しです。
 

 そのため、アメリカで3回目の年末年始を迎えた今年は、「おせち料理やお雑煮が食べたいな…」「初詣に行きたいな」とふと日本の正月が恋しくなりました。そこで、サンディエゴのローカルニュース番組で取り上げられていた、寿司のレストランに行くことにしました。そこで、目に留まったオイスター(生牡蠣)を注文したのが、どうやらよくなかったようなのです。

 注文した生牡蠣はプリップリの大ぶりで、酸味の効いたソースがこれまた美味しく、私も夫も3ピースずつペロリとたいらげてしまいました。その後、私はお任せの握りをいただき、夫はカツ丼(とはいえ、カツののった天津飯のようなもの)をいただきました。

 残念ながら、店によっては魚の鮮度が良くないことが何度かあったことから、最近はアメリカの寿司屋には足を運んでいなかった私ですが、魚の鮮度がいいことに加えて、初めて経験する創作寿司に大満足して帰宅することができたのでした。

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翌朝から水っぽい下痢