中山美穂さん

「永遠のシャイニングスター」

 そこをどこまで結びつけるかはさておき、同世代のアイドルに憧れだけでなく、感謝や尊敬の念を抱く一般人は多いだろう。なにしろ、自分がまだ学生として、将来を模索している時期に、世に出て仕事をして、責任感と緊張感を強いられる立場となり、ともすれば自分の青春を犠牲にしながら、同世代の青春を盛り上げてくれる存在なのだから。中山の死にショックを受けつつ、ありし日の映像を見たり歌を聴いたりして懐かしむ人が多いのは、何よりのはなむけだと思う。

 葬儀の喪主も務めた妹の中山忍は、コメントのなかにこんな一節を入れた。

「私にとって姉は『大好きなお姉ちゃん』であるとともに『みなさんの中山美穂』であり、『永遠のシャイニングスター』です」

 この姉妹がまだ若い頃、それぞれに取材したことがある者としても、時の流れを感じてしまう。「80年代アイドル」というものもこうやって過去の歴史に変わっていくわけだ。

 とはいえ、誰にとっても青春の輝きは永遠だ。中山美穂とともに青春をすごした人たちにとって、彼女の輝きもまた永遠だろう。(一部敬称略)

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