【ブリット・アワード2025】チャーリーxcx、<アーティスト・オブ・ザ・イヤー>を含む最多5部門ノミネート
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 【ブリット・アワード2025】のノミネーションが発表され、チャーリーxcxが今年最多5部門の候補にあがった。

 彼女がノミネートされているのは、<アーティスト・オブ・ザ・イヤー>、<ポップ・アクト>、<ダンス・アクト>、<アルバム・オブ・ザ・イヤー>(『ブラット』)、<ソング・オブ・ザ・イヤー>(ビリー・アイリッシュとのコラボ曲「Guess」)となっている。

 授賞式は、現地時間3月1日に英ロンドンのO2アリーナで開催され、英ITV1とそのストリーミング・サービスITVXで生中継される。司会はコメディアンのジャック・ホワイトホールが務める。

 英エセックス出身のチャーリーは、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で自己最高位となる3位を記録したアルバム『ブラット』で世界的な成功を収めた。2024年5月にリリースされた同作は、イギリスのシングル・チャートでも大きな成果を上げ、収録曲のうち「Sympathy Is a Knife」(7位)、「Apple」(8位)、「Guess」(3位)の3曲がトップ10入りを果たした。今回の【ブリット・アワード】ノミネーションは、チャーリーにとってキャリア通算8回目となる。

 また、先日ビルボードUKの表紙を飾ったデュア・リパや、ザ・ラスト・ディナー・パーティー、ジャズ・グループのエズラ・コレクティヴが、それぞれ4部門でノミネートされた。デュア・リパはこれまでに16回のノミネーションを受けており、7度受賞をしている授賞式の常連だ。

 ザ・キュアーは、<アルバム・オブ・ザ・イヤー>、<グループ・オブ・ザ・イヤー>、<オルタナティブ/ロック・アクト>の3部門の候補となった。後者へのノミネートは1993年以来で、1991年には<ブリティッシュ・グループ>を受賞している。また、コールドプレイが今年2部門にノミネートされ、キャリア通算30ノミネートを得た。

 インターナショナル部門には、テイラー・スウィフト、ビヨンセ、サブリナ・カーペンター、チャペル・ローン、ビリー・アイリッシュ、ケンドリック・ラマーといったスーパースターが名を連ねている。

 ザ・ビートルズは、“最後の曲”となる「Now and Then」で1977年以来となるノミネートを果たし、<ソング・オブ・ザ・イヤー>に名を挙げた。【ブリット・アワード】は、1977年に過去100年間の英国音楽を称える目的で初めて開催され、1982年以降は毎年実施されている。

 昨年12月には、英ルートン出身のシンガーソングライター、マイルズ・スミスが<BRITsライジング・スター>に選出されていた。この賞は、翌年音楽界に最も大きな影響を与えると投票アカデミーが考えるイギリスのアーティストに贈られる。スミスは、<ベスト・ニュー・アーティスト>と世界的ヒット曲「Stargazing」で<ソング・オブ・ザ・イヤー>にもノミネートされている。

 また、昨年【マーキュリー・プライズ】を受賞した英リーズのアート・ロック・バンド、イングリッシュ・ティーチャーや、インディー・ポップ・アーティストのレイチェル・チノウリリが初めてノミネートを獲得。<ポップ・アクト>部門には、ブレイク・シングル「Messy」が全英チャートで成功を収めたローラ・ヤングが名を連ねており、2022年以来のノミネートとなった。

 なお、名誉ある<ソングライター・オブ・ザ・イヤー>と<プロデューサー・オブ・ザ・イヤー>の受賞者は、授賞式のパフォーマーとともに今後発表される予定だ。

 ノミネート・アーティストと作品は、ミュージシャンや業界関係者で構成される【ブリット・アワード】投票アカデミーによって決定される。一方、ジャンル部門の受賞者は一般投票で選ばれ、投票は数週間以内に開始されるWhatsAppキャンペーンを通じて行われる。


◎【ブリット・アワード2025】ノミネート作品&アーティスト
Mastercard Album of the Year
<アルバム・オブ・ザ・イヤー>
『ブラット』チャーリーxcx
『ダンス、ノー・ワンズ・ウォッチング』エズラ・コレクティヴ
『ラディカル・オプティミズム』デュア・リパ
『ソングス・オブ・ア・ロスト・ワールド』ザ・キュアー
『プレリュード・トゥ・エクスタシー』ザ・ラスト・ディナー・パーティー

Artist of the Year
<アーティスト・オブ・ザ・イヤー>
ビーバドゥービー
セントラル・シー
チャーリーxcx
デュア・リパ
フレッド・アゲイン...
ジェイミーxx
マイケル・キワヌーカ
ニア・アーカイヴス
レイチェル・チノウリリ
サム・フェンダー

Group of the Year
<グループ・オブ・ザ・イヤー>
ブリング・ミー・ザ・ホライズン
コールドプレイ
エズラ・コレクティヴ
ザ・キュアー
ザ・ラスト・ディナー・パーティー

Best New Artist
<ベスト・ニュー・アーティスト>
イングリッシュ・ティーチャー
エズラ・コレクティヴ
マイルズ・スミス
レイチェル・チノウリリ
ザ・ラスト・ディナー・パーティー

Song of the Year
<ソング・オブ・ザ・イヤー>
「I Like the Way You Kiss Me」アルテマス
「Kisses」BI3SS x CamrinWatsin (ft. Bbyclose)
「BAND4BAND」セントラル・シー(ft. リル・ベイビー)
「Guess」チャーリーxcx(ft. ビリー・アイリッシュ)
「Backbone」チェイス&ステイタス(ft. ストームジー)
「Feelslikeimfallinginlove」コールドプレイ
「Training Season」デュア・リパ
「Alibi」エラ・ヘンダーソン(ft. ルディメンタル)
「Angel of My Dreams」ジェイド
「Kehlani」ジョーダン・アデトゥンジ
「Thick of It」KSI(ft. トリッピー・レッド)
「Stargazing」マイルズ・スミス
「You’re Christmas to Me」サム・ライダー
「Somedays」ソニー・フェドラ/ジャジー/D.O.D
「Now and Then」ザ・ビートルズ

BRITs Rising Star WINNER
<BRITsライジング・スター>受賞
マイルズ・スミス

International Artist
<インターナショナル・アーティスト>
エイドリアン・レンカー
アシャケ
ベンソン・ブーン
ビヨンセ
ビリー・アイリッシュ
チャペル・ローン
ケンドリック・ラマー
サブリナ・カーペンター
テイラー・スウィフト
タイラー・ザ・クリエイター

International Group
<インターナショナル・グループ>
アミル・アンド・ザ・スニッファーズ
コンフィデンス・マン
フォンテインズD.C.
フューチャー&メトロ・ブーミン
リンキン・パーク

International Song of the Year
<インターナショナル・ソング・オブ・ザ・イヤー>
「Beautiful Things」ベンソン・ブーン
「Texas Hold Em」ビヨンセ
「Birds of a Feather」ビリー・アイリッシュ
「Good Luck, Babe!」チャペル・ローン
「End of Beginning」Djo
「Houdini」エミネム
「Too Sweet」ホージア
「Lovin On Me」ジャック・ハーロウ
「Stick Season」ノア・カーン
「I Had Some Help」ポスト・マローン(ft. モーガン・ウォレン)
「Espresso」サブリナ・カーペンター
「A Bar Song (Tipsy)」シャブージー
「Fortnight」テイラー・スウィフト(ft. ポスト・マローン)
「Lose Control」テディ・スウィムズ
「Million Dollar Baby」トミー・リッチマン

Alternative/Rock Act
<ロック/オルタナティブ・アクト>
ビーバドゥービー
エズラ・コレクティヴ
サム・フェンダー
ザ・キュアー
ザ・ラスト・ディナー・パーティー

Hip-Hop/Grime/Rap Act
<ヒップホップ/グライム/ラップ・アクト>
セントラル・シー
デイヴ
ゲッツ
リトル・シムズ
ストームジー

Dance Act
<ダンス・アクト>
ベッキー・ヒル
チャーリーxcx
チェイス&ステイタス
フレッド・アゲイン...
ニア・アーカイヴス

Pop Act
<ポップ・アクト>
チャーリーxcx
デュア・リパ
ジェイド
ローラ・ヤング
マイルズ・スミス

R&B Act
<R&B・アクト>
クレオ・ソル
FLO
ジョルジャ・スミス
マイケル・キワヌーカ
レイ

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