中日退団のビシエド、中島宏之に現役引退危機　貧打に苦しむ他球団からも声が掛かからない理由は

3月に所属先が決まった鳥谷

　かつて、阪神のレジェンドとして活躍した鳥谷敬が19年限りで退団し、他球団移籍を模索した際には、所属先が見つからないまま2月の春季キャンプの時期を過ぎた。ロッテが獲得を発表したのは3月10日。鳥谷はロッテで2年間プレーし、現役引退した。当時取材したスポーツ紙記者は振り返る。

「野球に向き合う鳥谷の姿勢は、ロッテの若手にとって良きお手本でした。バリバリのレギュラーとして活躍したわけではないですが、攻守で時折見せる好プレーに野球の奥深さを感じさせました。本塁生還した際にガッツポーズをした時があったのですが、阪神時代は一度も見なかったので驚きでした。ベテランはチームに与える独特のプラス要素があります。鳥谷が打ったときは、ベンチはもちろん、球場全体のボルテージが上がりますしね」

　ビシエド、中島の置かれた状況は厳しい。NPBでプレーする姿を、もう見ることはできないのだろうか。

（今川秀悟）