紙おむつなどを作っている大手のメーカーが20〜60代の女性約4万人を対象に調べたところ、どの世代でも「約6割の人が尿もれを経験している」ことがわかりました。
特にお子さんを産んだ女性の半数は、30代で咳やくしゃみがきっかけの尿もれを経験しています。出産した女性は「骨盤底筋」という筋肉が緩んで、尿を我慢することが難しくなっているからです。出産経験がない、あっても帝王切開だった女性は、経腟分娩をした女性に比べると尿もれは少ないのです。
「出にくい」のが男性
男性の前立腺は年齢とともに大きくなって尿道を圧迫するので、だんだん尿が出にくくなります。まるでホースが細くなって、水が通りにくいような状態です。
「前立腺肥大症です」と診断されるまでになると、尿道は本当に狭くなっているので、尿を出し切ったつもりでも実際には膀胱に残っていることがあります。これが「残尿」です。
また、年をとると膀胱が過敏になるせいで、尿が十分にたまっていなくても勝手に縮み始めるという現象が起こります。膀胱がそうなってしまうと、〝ちょいもれ〟ということも起きます。
それだけではなく、尿を出し終わった後に、少しではありますがジワッと尿がもれ出ることもあります。この症状は、たいてい40代から現れます。ズボンにシミをつけてしまった、という人もいるかもしれません。
尿の悩みはセルフケアで治せますが、どれくらいの人がそれを実感できると思いますか?
7割です。7割はセルフケア、つまり自助努力で治ります。
すごいと思いませんか?
その悩みが突然起こったのではなく、年とともに少しずつ大きくなったのであれば、それは膀胱と尿道の老化現象であって、それを食い止める方法がちゃんとあるのです。
けれど、そのことを知っている人は意外に少ないという現実があります。知ってさえいれば、そして簡単なセルフケアのポイントさえ押さえれば、10人中7人はお悩みから解放されるんです!