自分と同じ障害のある人がどのような進路を選択して、現在はどう働いているのか知りたいという学生の声を受けて、キャリアセンターは24年12月、ロールモデルとなる卒業生4人を招き、学生の前で話してもらうイベントを開催した。卒業生からは「ピンとくる求人がわからなかった」「働き始めてからは電話対応に苦戦した」といった経験談が出た。あらためて篤田さんが感じたのは、企業の情報を見つけにくいことだ。
「障害のある方はご連絡ください」と書かれた企業のウェブサイトを見て問い合わせると、「これまで身体障害のある方しか採用の実績がない」「環境が整っていないから難しい」と言われることもある。同大は今後、障害のある学生に向けた企業の採用情報などを整理して学内で公表することを考えている。(編集部・井上有紀子)
※AERA 2025年1月20日号より抜粋