(写真左から)ハマ・オカモト(Bass)、オカモトレイジ(Drums)、オカモトショウ(Vocal)、オカモトコウキ(Guitar)の4人によるロックバンド、OKAMOTO'S(撮影/品田裕美)

初めて4人だけでごはんを食べに行った

――そういう気持ちの変化は、ニューアルバム「4EVER」にも反映されている?

オカモトショウ「すごくありますね。収録曲のほとんどは、ハマくんが休む前に書いたんですよ。『ありがとう』も『4EVER』もそうなんですけど、歌詞を書いた後、バンドや音楽に対する意識が変わってきて。改めて歌詞を見直してみると“俺、こんな気持ちになるってわかってたんだな”と思ったんですよね」

――「ありがとう」の〈出会いの全てに感謝〉、「4EVER」の〈歪で不器用な/俺たちにしか/描けないストーリー〉もそうですけど、“思い”が強く出ている今のモードにめちゃくちゃ合ってますね。

オカモトショウ「そうなんです。俺が書いた曲だけじゃなくてコウキが作詞した『Continue』もそうなんですけど、バンドを15年やってきて改めて立ち返って、真っ直ぐな思いを表現した曲が多くて。あと、アルバムのなかに俺のライブのMCも入ってるんですよ。“永遠なんてないし、いつかなんてない。今一緒に演奏できるときに、俺たちはもっと自分たちのことを伝えなくちゃいけない”という所信表明みたいなMCなんですけど、『こういうのってダサいよな』と思いつつも(笑)、それを超えて『だって、この4人でやれるのが超うれしいんだもん』という気持ちが勝っちゃってるんですよ。4人で笑顔で写ってるジャケット写真も初めてだし、『ここまで来ちゃったんだな』って自分でビックリしてます(笑)。そういえばハマくんが復帰した後、初めて4人だけでごはん食べに行ったんですよ」

――初めてなんですか?

オカモトショウ「そうだったみたいです(笑)。最初はハマくんと二人で行こうと思っていただけど、その話をフェスで合ったワンオク(ONE OK ROCK)のメンバーにしたら、“なんで4人で行かないの?”と言われて。確かにそうだなと思って全員に声をかけたら、“いいね”みたいになって。一応、話題も考えておいたんだけど、みんなすごい楽しそうに喋ってたんですよ。“なんだよ、仲いいじゃん”って思いました(笑)」

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