米国の殿堂入りが確実視されるイチロー
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 イチローのメジャーリーグ殿堂入りが期待されている。2004年にはシーズン歴代最多の262安打を放ち、メジャー通算19年間で3000本をマークするなど資格取得1年目でのクーパーズタウン行きは確実視され、これまで通算652セーブのマリアノ・リベラ投手(元ヤンキース)しか達成していない満票での選出もあるか注目される。

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 そして、殿堂入りしたあとに「あり得るのでは?」と言われているのが、マリナーズ時代につけた背番号「51」が永久欠番になるかどうかだ。米スポーツ専門誌『スポーツイラストレイテッド』も2025年は背番号「51」を永久欠番にするのに“良いタイミング”だと報じるなど、殿堂入りとともにイチローが新たな勲章を手にするのか気になるところだ。

 ご存じの方も多いと思うが、マリナーズの「51」という背番号は2015年に殿堂入りを果たしているランディ・ジョンソン投手もつけていたもの。通算303勝の左腕は2001年にワールドシリーズを制したダイヤモンドバックスでも「51」をつけており、既にこちらは殿堂入りした年に同球団の永久欠番となっている。

 このマリナーズの「51」に関してはメジャーリーグ公式サイト『MLB.com』(2020年4月付け)も「いずれはマリナーズによって永久欠番にされるだろう」という見方を示しており、遅かれ早かれ永久欠番になるのは間違いなさそう。だが、2人のレジェンドが背負っていただけに、どのような扱いになるかは読めない部分も多い。

 メジャーリーグでは永久欠番に各球団ともかなり高い基準を設けており、“殿堂入り級”の成績に加え、そのチームで長期にわたって活躍したことなど条件をクリアするのは非常に難しい。これまでマリナーズではともに殿堂入りを成し遂げている本塁打王4度のケン・グリフィーJr.外野手がつけた「24」と、“最強の指名打者”として知られるエドガー・マルティネスがつけた「11」の2つのみが永久欠番となっている。

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