過去、多く読まれた記事を配信いたします。ぜひ御覧ください(この記事は「AERA dot.」で2024年12月4日に配信した内容の再配信です。肩書や情報などは当時のまま)。
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俳優の黒田勇樹さん(42)は1980~90年代に天才子役として活躍したインパクトが強いが、その後の人生は波瀾万丈だ。28歳で俳優業をいったん引退したが、ワークショップの演技指導や映像制作を経て、32歳で舞台に復帰。現在は映画監督、舞台の制作、演出家としても活動している。私生活では今年7月に2度目の離婚を経験した。月日を経ても、大きな瞳と独特のオーラ、柔らかい口調は変わらない。現在の暮らしぶり、自身がプロデュースした12月3日公開の舞台「いつの日か、また会おう!」に対する特別な思いなどを語った。
弁護士立てずに裁判へ
――離婚して5カ月が経ちました。現在の暮らしはいかがですか
離婚する前に家を追い出されてからは、友達や親戚の家を転々としていました。その生活が1年間ぐらい続いて。住所不定の状態だったので、部屋を借りて生活を立て直しているところです。住所がないからアルバイトをするのが難しく、離婚というスキャンダルを抱えている状況だったので芸能の仕事も難しかった。7月に正式に離婚が決まってからは舞台の仕事を入れられるようになったので、自分のできることを精いっぱいやっています。
――住所不定が1年も続いていたとは驚きです
一応住所はあるんですけど、引き払っているので郵便物が届かない。そんな人と誰も仕事したくないじゃないですか(笑)。離婚が調停で終わらず、裁判にもつれ込んだので時間を割いた部分もあります。僕は弁護士を立てずに訴状、答弁書を自分で作っていたので。こんな経験なかなかできないじゃないですか。弁護士に任せるより自分でやったほうがおもしろい(笑)。
でも、友人や親戚に救ってもらいましたね。ご飯を食べさせてもらったり、気晴らしに海に連れていってもらったり……。ありがたかったです。仕事では12月、来年の2月、5月に公開する舞台のプロデュースを手掛けさせていただくことになり、俳優として映画と舞台の出演が1本ずつ入っています。その仕事をしっかりとやり遂げることが短期的な目標ですね。