SNSでは「#おむすび反省会」が立ち上がる
この状況をみると、後半からの巻き返しはかなり難しそうだが、放送作家もこう続ける。
「『おむすび』に関しては、かなり早い段階でXで『#反省会』や『#おむすび反省会』が立ち上がり、ストーリー展開、ギャルの描写、キャラクター設定などに対するツッコミや矛盾点の指摘、脚本の杜撰さをあげつらう批判的な投稿が多数ありました。確かにツッコミどころは枚挙にいとまがなく、例えば最近だと8日に放送された第68話を受けての『反省会』が盛り上がっていましたね。結との結婚に向けて動きだし、節約生活をはじめた四ツ木(佐野勇斗)が、結を神戸の自宅まで送った後に『(大阪の)梅田まで走って帰る』と発言。スーツ姿に革靴で、しかも大型リュックを抱えながら神戸~梅田間の30km以上の距離を走って帰るということで視聴者をあぜんとさせました。SNS上でも『マラソンランナーになった方がいいのでは?』『せめて靴はスニーカーに履き替えろ』などやり玉に挙げられていましたね」
もっとも、そんな「反省会」すら最近は以前に比べると盛り上がりに欠け、一部の朝ドラファンからは“オワコン”扱いされるなど、現実はかなり厳しい。
昨年9月30日放送の1話では、橋本演じる結が訪れた漁港で、制服姿でいきなり海へ飛び込むシーンがあった。これはヒロインの“水落ち”と呼ばれ、朝ドラの名物でもあることから、ネット上でも大いに話題となった。
数字上でも、その1話の16.8%がこれまでの最高視聴率となっており、以降は右肩下がりが続いている。果たして起死回生の巻き返し策はあるのだろうか。
(立花茂)