
「どうせ」「やっぱりね」「しょうがない」これらの言葉が口癖の人は、期待に依存するタイプの可能性がある。このタイプは期待に一喜一憂してしまう傾向にあるのだが、2万人以上のリーダーを対象にコーチングやリーダーシップの指導を行ってきた林健太郎さんは著書『人間関係の悩みがなくなる 期待しない習慣』(朝日新聞出版)の中で、期待に依存しないセルフケアを紹介している。今日から、どこでも始められる「期待をコントロールする方法」を著書から一部を抜粋・再編集して解説する。
期待に依存してしまう人の口ぐせ
あなたは日ごと、次のような言葉を口ぐせにしてはいませんか?
「~のに」「ちゃんと伝えたのに」「やってくれると思っていたのに」など。
「~はず」「ぜったいにうまくいくはず」「彼なら大丈夫なはず」など。
「~べき」「約束は守られるべき」「売上目標は達成すべき」など。「当たり前」「サービスしてくれて当たり前」「成功して当たり前」など。
もし、これらの言葉が口ぐせになっているとしたら、あなたは期待に一喜一憂しすぎる「期待に依存するタイプ」かもしれません。
また、物事の結果を受けて、次のような愚痴を口にするあなたも要注意です。
「ひどい」「こっちが言ったことを全然覚えていないんだから、ひどいものですよ」など。
「あり得ない」「売上ノルマの半分にも達しないなんて、あり得ない」「例年ならあんなに可能性が高い案件だったのに、逃すなんてあり得ない」など。
「考えられない」「残業を断ってプライベートな用事で帰るなんて考えられない」「私たちの時代であれば考えられない」など。
期待に依存していたからこそ、その意に反する結果を受けて、こんな言葉が口から出てきてしまうわけです。さらに、少し「あきらめムード」が漂う、次のような言葉も、実は過剰な期待の裏返しであると言えます。
「どうせ」「あの人はどうせ失敗すると思っていたよ」など。
「しょうがない」「何度ハッパをかけてもやらないのだから、言ってもしょうがない」など。
「やっぱりね」「やっぱりね、こんな結果で終わると思っていたよ」など。
どれも、一見、達観しているように聞こえる言葉かもしれません。しかし、もともと期待していないのであれば、このような「あきらめモード」の言葉は出てきません。ですから、これらも実は「期待に依存してしまうタイプの方」の口ぐせなのです。