
愛子さまは今春に大学を卒業し、社会人と公務を両立させている今も、お休みの日などの限られた時間を見つけては運動を続けている。飛んできたボールを最後まで追いかけて、粘り強く打ち返されるのが、愛子さまのスタイルだ。
佐藤さんは、大学の硬式テニス部の監督も務めているが、愛子さまは大学のテニス部と同じぐらいハードに動かれるという。
周囲が暗くなり、ボールが見えるだろうかと心配になるが、ニコッとほほ笑んで元気な声を返される。サーブの練習を希望され、“特訓”が、なかなか終わらないこともあるという。
穏やかな愛子さまのどこにそのような体力が残っているのか。その「若さに」いつも圧倒されると、佐藤さんは楽しそうに振り返る。

「皇室の方々は、ふつうの人ならば表情に出してしまう時でも、ぐっと堪えなければならない場面もおありでしょう」
気持ちのいい汗をかくことでリフレッシュしていただきたい、という思いとともに、目の回るようなスケジュールで公務に臨まれる体力もつけていただければ嬉しい、と佐藤さんは話す
天皇家の内親王として、また若い世代の皇族として、愛子さまが公務や祭祀に臨む場面はこれからますます増えてくる。そうした場面に耐えうる体力づくりも重要な時間に違いない。
(AERA dot.編集部・永井貴子)