
歴史館では、愛子さまが今春から勤務している日赤を創設した佐賀の偉人、佐野常民についての寸劇を、3分40秒のダイジェスト版で披露。寸劇の鑑賞と、その後の出演者との懇談も合わせた10分ほど、愛子さまは立ったままだった。
歴史館側は椅子を用意すると伝えたが、宮内庁サイドからは「そのままで結構です」という返事だった。皇室の公務では、たとえば「椅子に座る」という行程をひとつ入れるだけで、警備や動線が変わってしまうからだ。
宮殿行事では、微動だにせず
公務にあたっては、目的地まで車で移動する時間も、「休憩」とはいかない。歓迎のために沿道に集まってくれた地元の人たちの声援に手を振って応え、笑顔を絶やさない。
宮殿行事でも、裾の長いドレスを着用して長時間、微動だにせず立ちっぱなし、ということも珍しくない。
たとえ寒くても、暑くても、疲れている様子は見せずに公務や祭祀に臨む。そうした状況は、皇室の方々にとっては日常的にあるのだ。

天皇陛下や皇族方が日ごろから運動を欠かさないのは、息抜きやリフレッシュのためだけでなく、体力をつけるためという側面もあると、皇室の事情に詳しい関係者は言う。
天皇陛下は皇太子時代から、赤坂御用地や皇居の敷地、外周のジョギングを続けている。
上皇さまもテニスを、お身体を悪くしてからは卓球で身体を動かし、上皇后の美智子さまと一緒にお住まいや公務での宿泊先での散歩を欠かさなかった。
スポーツ好きだった愛子さまは、学習院初等科時代はバスケットボール部で身体を動かし、御所でも職員と一緒に汗を流していた。
愛子さまのハードな“特訓”
愛子さまの体力を培ったスポーツのひとつに、テニスがある。
「愛子さまの体力は、まさに無尽蔵です」と話すのは、天皇ご一家と交流のある元日本プロテニス協会理事長の佐藤直子さんだ。