天皇、皇后両陛下の長女、愛子さまは今年、日本赤十字社での勤務ととともに、成年皇族としての公務の機会を増やしてきた。愛子さまはいつも春風のような笑顔で公務に臨んでいるが、実は皇室の公務は段取りや制限が多く、見た目以上に過酷だ。愛子さまの笑顔を支えるのは「無尽蔵な体力」――と話すのは、40年近くにわたって天皇ご一家と親交を深めてきた元日本プロテニス協会理事長の佐藤直子さん。愛子さまが意外なほど「パワフル」なのには、理由があるという。
【写真】美しい!宮殿で微動だにしないティアラとドレス姿の愛子さま
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天皇陛下や皇族方の公務のスケジュールは、分刻みだ。
愛子さまは10月、初めておひとりで地方公務のために佐賀県を訪問したが、そのときのご様子を振り返ってみる。
「そのままで結構です」
初日の午前11時半前、佐賀空港に到着した愛子さまは、出迎えた知事らに笑顔であいさつ。
その30分後に県庁に到着し、ロビーで旗を振って歓迎してくれた地元の園児たちと交流。愛子さまは「午後は何をするの?」と優しく声をかけられていた。
県庁で知事から佐賀城などについて説明を受け、昼食休憩の後、国民スポーツ大会(国スポ)が開催されているSAGAスタジアム(佐賀市)に移動。
スタジアムには午後3時前に到着し、説明を受けながら1時間ほど陸上競技を観戦。会場の手拍子に合わせて愛子さまも手をたたきながら、選手たちにエールを送った。愛子さまは地元の関係者らに、
「テレビでは感じることができない足音まで聞こえてきて、感激しました」
と伝えて競技場を出発。スタジアムから20分ほどで、市内の佐賀城本丸歴史館に到着すると休憩をはさみながら、館内の案内を受けられた。