
「子どものモノは私が管理しないと、みたいな考えもあったんです。でも、保育園でも片づけはやっているので、子どもたちが取れる場所にパジャマをしまうと、お風呂の前に自分たちで準備ができるようになりました」
ほかにも、夫の外出時の動線を観察して充電器置き場を玄関に作ると、忘れ物をして取りに戻ることがなくなってスムーズに。ちさとさんの片づけによって、家族も暮らしやすくなりました。
一番頑張って片づけた場所は、リビングとその隣に続く和室。二つの部屋をつなげて一つの部屋として広く使いたいと、夫とはずっと話していました。でも部屋が散らかっているときは、モノが多すぎて和室のふすまを開けることができませんでした。
「今回片づけたことでそれが実現できたんです! 部屋を見た夫がふと『こういうのがやりたかったんだよね』って言ったときに、理想が一つ叶ったと感動がこみ上げました」
ちさとさんの片づけをマネして、今では子どもたちがおもちゃを「片づけたよ!」と見せてくれるようになりました。

「自分なりに考えてやってくれたんだなと思うと、うれしいですね。まだぐちゃぐちゃなので、私が学んだことを教えてあげようと思います」
ちさとさんの片づけは、確実に子どもたちにつながりました。これは、理想を描くだけでなく実際に動いた結果です。
「次は家事の仕組みを整えて、夫や子どもができることはシェアしたいなと思っています。みんなで一つのチームにしたいですね。……あ、『したい』じゃなくて、『します!』ですね」
理想は現実にできるということ、そしてそれは思い切って一歩を踏み出すことから始まるということを経験したちさとさん。家族が理想のチームになれる日も、そう遠くはなさそうです。

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