2012年に田中投手と結婚して以降、自ら表舞台に出る機会が激減していた里田。しかし、昨年4月に「THE MINE COLLECTION」の立ち上げを発表し、生配信を行うことが増えたためファンも喜んでいるようだ。前出の編集者が言う。

「『THE MINE COLLECTION』で売られているバッグは愛犬のモチーフが使われている以外は、よくあるデザインと機能が目立ちます。しかし、“ヘキサゴンファミリー”の中でも別格の勝ち組感を漂わせる里田さんだけに、彼女に憧れを抱くファンは多く、同ブランドは売り切れ商品が続出するほど人気だそうですよ」

 里田といえば、高校生だった01年に田中義剛がプロデュースするアイドルグループ・カントリー娘。の追加メンバーオーディションを受け、翌02年にデビュー。農場で働きながら芸能活動をする“半農半芸アイドル”として活動をスタートさせた。

 そして、06年以降はフジテレビ系クイズバラエティー番組「クイズ!ヘキサゴンII」に出演し、“おバカタレント”として大ブレーク。結婚後はカントリー娘。の後継グループ「カントリー・ガールズ」のスーパーバイザーを務めていた時期もあったが、同グループは19年12月に活動休止している。前出の編集者が話す。

「里田さんは16年に第1子となる長男を出産して以降、女性向け雑誌にモデルとして登場することはあっても、テレビ番組にはほとんど出ていません。しかし、デビュー時から所属するアップフロント系列の芸能事務所に今も在籍していますし、今後、田中投手の状況次第では芸能活動を本格的に再開する可能性もあるのでは?」

おバカタレントではない一面が

 芸能評論家の三杉武氏は、かつて里田に取材した際の印象を次のように語る。

「里田さんといえば、『クイズ!ヘキサゴンII』への出演でブレークし、同番組で結成されたスザンヌさん、木下優樹菜さんとの3人組アイドルユニット『Pabo』は『羞恥心』と『NHK紅白歌合戦』に出場。当時は“おバカタレント”のイメージが世間的にも浸透していましたが、取材をした際には自分からキャッチーなエピソードを披露したりと話も面白く、受け答えもしっかりしていて、サービス精神旺盛で頭の回転の速い聡明な人だなといった印象を持ちました。また、運動神経も抜群で、高校時代にはソフトテニスの北海道大会で準優勝、全国大会出場の経験もあるほど。02年のハロプロ運動会でもMVPに輝いています。実際のところは万能なタイプで、『クイズ!ヘキサゴンII』出演時に年配視聴者層からもウケが良かったのはこうした“下地”があったからかもしれませんね」

 アイドル時代から抜群の好感度の高さを誇っていた里田。今後、バラエティータレントとして復活を遂げる日が来るかもしれない。

(小林保子)

[AERA最新号はこちら]