倉科カナさん(撮影/写真映像部・上田泰世)

私は私のオリジナルを築いていく

――今後目指していきたい姿、憧れの先輩などはいらっしゃいますか?

 実は私にとっての「ロールモデル」っていなくて、私は私のオリジナルを築いていくんだろうな、と思っているんです。過去お芝居で高畑淳子さんやキムラ緑子さん、シルビアさんなど数々の大先輩とご一緒させていただき、毎回圧倒されているのですが、私がその方になれるかと言ったらそうではなくて。いろんな先輩方のいいところを少しずつ吸収できたらいいなと思っています。

 心技体ともに役に入れる人になりたいし、柔軟性もあって、拒絶したり否定するのではなく、寛容に受け止められる人でありたいなと思っています。心だけで芝居しても体が追いつかなかったらダメだし、体だけで表現しても伝わらない。自分の思っているイメージを押し付けず、相手の芝居すらも包み込んで受け止めながら新しい形を見つけていきたいです。

――心技体という意味では、落ち込んだときなどに、心の平穏を保つための自分だけのストレス解消法はありますか?

 お酒を飲んで、動画や映画を見て、号泣するんです。ストレスがたまっているときって、感情がふつふつとしているときなので、そのはけ口を作ってあげる感じですね。思いっきり、床を叩くぐらい泣きます。そうすると次の日はスッキリ目覚められますよ。ぜひ一度試してみてください(笑)。

(藤井みさ)

[AERA最新号はこちら]