
23年間のベストショットは渾身の「2枚」
今年の12月1日の愛子さまの誕生日も撮影に向かった。
「昨年のお誕生日、愛子さまは大学生でした。平日だったので午後から皇居を出ましたが、今年は仕事をしているし、ちょうど日曜だったので、午前に皇居を出て、上皇ご夫妻の住まいのある赤坂御用地の仙洞御所へ向かわれました」
白滝さんは午前中から赤坂御用地の正門で待った。集まった追っかけは7~8人いたという。しばらくすると、愛子さまを乗せた黒塗りの車がやってきた。
「お願いだから『ゆっくり走って』と思っていたら、私たちの並びに子どもがいたのもあって、車が門を入る前にガクンとスピードを落とした。そのチャンスを逃さず、夢中でシャッターを切りました。クリーム色の帽子をかぶっているお姿を何とか撮ることができました」
愛子さまのベストショットを聞くと、「0歳のときの愛子さま」と「今年1月1日に撮ったティアラをした愛子さま」を挙げた。その理由についてこう語る。

「葉山の0歳のときの愛子さまは最初に撮った写真ですので、やはり思い出がよみがえります。ティアラについては、愛子さまが成人し、上皇ご夫妻にあいさつに行かれた3年前(21年12月)にもしていたけど、あのときはコロナ禍でマスク姿でした。マスクなしのティアラ姿で私たちの前に現れたのは、今年の1月1日だけですから、やっぱり感慨深いものがあります」
白滝さんは愛子さまを撮った写真の一枚一枚について、本当にうれしそうに話す。
「これからも、体が動く限り撮り続けるつもりです。それが明日かあさってか、いつまでなのかはわからないですね」
最後にそう言って、また目を細めた。
(AERA dot.編集部・上田耕司)