2018年1月1日。元旦に行われる「祝賀の儀」にご出席される雅子さまと愛子さま。雅子さまはティアラ姿で、隣の愛子さまはセーラー服だった
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 12月1日、天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが23歳の誕生日を迎えたが、これを万感の思いで見つめていた女性がいる。神奈川県在住の白滝富美子さん(83)。白滝さんは32年間、母の雅子さまの“追っかけ”として数々の歴史的な場面を写真に収めてきた。2001年12月1日に愛子さまが生まれると、雅子さまと一緒にレンズを向け続けた。白滝さんが撮り続けた23年間の愛子さまの写真と撮影秘話を公開する。(写真はすべて白滝さん提供)

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 白滝さんが“追っかけ”の世界に入ったきっかけは、1993年1月、天皇皇后両陛下の婚約発表だった。当時は、報道カメラマンを含めて多くの人が雅子さまを一目見ようと、ご実家の小和田邸に集まっていた。その輪の中にコンパクトカメラを持った白滝さんがいた。

「外交官としてさっそうと歩き、チャーミングな笑顔を振りまく雅子さまの姿を見るうちに、どんどん引き込まれてしまい、無我夢中で雅子さまを追いかけて写真を撮るようになりました」

 そんな白滝さんが最初に愛子さまを撮影したのは、0歳のとき。神奈川県三浦郡葉山町で「天皇陛下に抱っこされている時でした」と白滝さんは目を細める。

神奈川県三浦郡葉山町にて。愛子さまが0歳のとき、白滝さんが初めて愛子さまを撮った写真。「生まれてまもない頃。抱きかかえる手は陛下です」(白滝さん)

 それ以降、皇居や赤坂御所の門の近くでひたすらシャッターチャンスを待ち、車が目の前の道路を通りすぎる一瞬を狙って撮影を続けた。

 白滝さんは愛子さまの印象をこう話す。

「たとえ雨の日でも、私たちを見かけると窓を開け、手を振ってくださる。私は雅子さまを撮りに行くことで、元気をもらっていましたが、最近は愛子さまもいるから2倍元気をもらっています。愛子さまの笑顔もニッコリしてすごくいい表情なんですよ」

 23年間愛子さまを撮り続けて、特に印象的なシーンがあったと白滝さんは振り返る。2018年8月21日、静岡県下田市で撮影したときのことだという。愛子さまは16歳、学習院女子高等科2年生だった。

2018年8月21日、静岡県の下田市で撮影。愛子さまは16歳、学習院女子高等科2年生だった

「ご家族で下田市でご静養した帰りでした。私は天皇陛下ご一家が乗る電車と同じ電車の切符を買って、先回りして乗車しました。そして、後からやって来られた駅のホームを歩く愛子さまを電車の窓から撮影できたのです。その後は同じ電車に乗って帰りました。昔は下田や那須塩原などのご静養の帰りは、東京駅まで一緒の電車に乗って帰れたんです。陛下が皇太子から天皇に即位してからは、御用列車になってしまい、一般の人は誰も乗せないので、もう今はできない撮影ですね」(白滝さん)

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