2026年北中米サッカーW杯のアジア最終予選の第6節が行われ、日本代表は3-1で中国代表に勝利した。これで日本は最終予選で無敗継続(5勝1分け)、かつ22得点2失点と圧倒的な内容でグループCを独走状態。残り4試合を残した状態で8大会連続のW杯出場を“ほぼ確定”させた。そこで気になるのが、本大会のメンバー編成だ。
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2026年W杯の登録メンバー数の上限は、前回カタール大会から拡大された「26」が継続されるはずだ。第2次森保ジャパンの序列、起用法を考えると、今回の11月シリーズの招集メンバーであるGK鈴木彩艶、DF板倉滉、町田浩樹、菅原由勢、MF守田英正、遠藤航、田中碧、鎌田大地、三笘薫、堂安律、伊東純也、中村敬斗、南野拓実、久保建英、FW前田大然、小川航基の16人に、負傷離脱中のDF冨安健洋、谷口彰悟、伊藤洋輝、FW上田綾世、浅野拓磨を加えた21人が主要メンバーとなる。
ここにGKの大迫敬介、谷晃生の2人、チームマネジメントの面から外せないDF長友佑都、層を厚くしたいボランチにMF藤田譲瑠チマ、そしてスコットランドで得点を奪い続けているFW古橋亨梧、もしくは万能枠の旗手怜央を選んで26人。負傷を考えなければ大方、このようなメンバー構成になるだろう。だが、本大会の開幕は2026年6月だ。ほぼ固定化された現メンバーからの“入れ替わり”は十分に考えられる。
ここから約1年半の間に起こり得る事象として「負傷」と「成長」がある。先にポジティブな要因である「成長」を考えた際に名前が挙がるのが、GK小久保玲央ブライアンとMF鈴木唯人だ。
今夏のパリ五輪でファインセーブを連発して「国防ブライアン」と称された小久保は、193センチの長身と大舞台での勝負強さ、仲間から可愛がられるキャラクターが魅力。唯一、不足していたクラブレベルでの経験も今季加入したシントトロイデンでスタメン出場を続けている。だが、セリエAの舞台で鍛錬を積んでいる正GK鈴木(彩艶)を“逆転”するには1年半という時間は足りない。現状ならば3番手の立場での選出になるが、ほぼ出番がない第3GKに求められるのはサポートの役割であり、その場合は最終予選を共に戦っている大迫、谷が優先されるはず。それをも覆す圧倒的なパフォーマンスで「成長」をアピールしたいところだが、果たしてどうか。