一方、アンケートからは若者のSNSの傾向も読み取ることができた。画像の共有方法について複数回答でたずねたところ、10代女性の共有方法は「LINEなどのチャットアプリ」が77.6%で最も多く、次いで「Twitter」が60.9%となっており、仲間内での会話のやりとりに画像が頻繁に利用されていることがわかる。ここ最近、特に20代以下に人気を集めていると言われている、「Instagram」は35.9%。若年層の利用者離れが進んでいるのではと言われている「Facebook」は7.7%となっており大きく引き離されている。これは10代男性もほぼ同様の結果だった。

 写真共有はどの世代においても「LINEなどのチャットアプリ」が一番多いが、世代が上にいくほど「共有、プリントアウトはしない」という回答が増えている。たとえば30~34歳の女性では30.9%が「共有、プリントアウトはしない」と回答、40~44歳になると42.1%が同様の回答をしている。それに対して、10代女性で「共有しない」と回答をしたのはわずか9%。10代女性にとって、画像共有はほとんど抵抗のないものになっているようだ。

 今の10代はネット利用環境が最初からPCではなく、スマートフォンだった「スマホネイティブ」の世代だ。PC世代が「高度な技術と知識が必要な面倒な作業」と感じていた写真加工も、使い勝手のよいスマホの写真加工アプリなら気軽に行うことができる。さらにテキストのみのメールコミュニケーションを経てきた世代とは異なり、友達とのコミュニケーション環境は最初からテキスト+画像だ。写真や画像を共有することにためらいなどあるはずがない。

 このように現時点で10代である、スマホネイティブ世代のネットやデジタル機器に対する常識は、その上の世代と明らかに違いがあるようだ。