写真撮影のために最も利用しているディバイス(資料:MMD研究所プレスリリースより)
写真撮影のために最も利用しているディバイス(資料:MMD研究所プレスリリースより)
スマートフォンに保存されている写真枚数(資料:MMD研究所プレスリリースより)
スマートフォンに保存されている写真枚数(資料:MMD研究所プレスリリースより)

 もはやカメラと言えばスマートフォンのカメラという時代。街へ出ればスマホで料理を撮ったり、景色や人物を撮っているのを必ずと言っていいほどみかける。

 スマートフォンの利用実態などのリサーチを行っているMMD研究所が、15 歳から 54歳までの男女 2,659 人を対象に行った「スマートフォンカメラの利用に関する調査」によると、写真撮影で最もよく使うのは「スマホのカメラ」が84.9%と最も多く、写真撮影専用のカメラ類を大きく上回っている。10代女性にいたっては96.8%がスマホのカメラを利用しており、若い女性にとってスマホカメラは必須アイテムとなっていることが改めてわかった。

 その10代女性で特徴的なのが、写真保存枚数。同アンケートによると保存枚数の全体平均は1351枚となっているが、10代女性はその2倍以上、平均3072枚という結果だった。これと同じく10代女性の割合が圧倒的に多かったのが、「スマホで撮影した写真の加工経験の有無」。全体としては49.6%だったが10代女性は94.2%と使用経験有りが大半を占めている。

 しかも画像加工は単純な修正にとどまらない。具体的な加工方法について複数回答でたずねると、「彩度・明暗・色などの調整」(24.7%)、「文字、スタンプ、フレームなどを入れる」(17.1%)、「フィルターをかける」(16.9%)など多岐にわたる。SNSなどを見れば、おしゃれな加工画像であふれており、プロも顔負けのもはや職人技だ。

 そんな「加工職人」さえ頭を悩ませている撮影シチュエーションがある。アンケートで「うまく撮影できなかったシーン」を複数回答でたずねたところ、1位が「夜景撮影」(41.2 %)、2位が「逆光での撮影」(32.6%)、3位が「夜景を入れての人物撮影」(30.5%)という結果になった。光の取り入れ方が難しい撮影には、やはり苦手意識があるようだ。スマホカメラに求める機能のアンケートでも「ズームをしても画像が荒くならない機能」(66.2%)に次いで、「暗い場所でもきれいに撮影できる機能」(64.0%)が入ってきた。これらが改善されたスマホが発売されたら大ヒット間違いなし! といったところか?

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