AERA Moneyではえなこさんだけのカラーグラビア4ページも掲載、これはその中の1カット(撮影/朝日新聞出版写真映像部・松永卓也)

(えなこ)100万円のものが122万円になる?

テスタ)そう。逆に言うと1億円を現金で持っていても、10年後には8000万円以下のものしか買えないってことです。

(えなこ)うぅ。

(テスタ)めちゃくちゃ昔、本当に1円でご飯が食べられた時代には、たぶん100万円持っていたら大金持ちだったはずです。

その100万円を今までずっと現金で持っていたら、もう全然、お金持ちじゃありません。

でも「1円ご飯の時代」に100万円で、銀座とかの土地を買っておけば、今でもお金持ちです。

(えなこ)うわ〜っ! わかりやすいです!(かわいく興奮)

(テスタ)物価の上昇などに合わせて、ちゃんと価値が上がりそうなものを買うことが投資

お金持ちが絵を数十億円とかで買うのは単なる無駄遣いではないことも多く、将来、現金の価値が下がったときに価値が上がっていそうなものに移し替えているだけ。

不動産や株式も同じことですね。

(えなこ)私はよくわかんない絵や置き物を買うのは、てっきり悪い人がお金を隠すためなんじゃないかと思っていました(笑)。

(テスタ)(爆笑)大事なのは現金で持っていると損しちゃうから「替えておく」ってことです。絵でも置き物でも宝石でも株でも。

(えなこ)勉強になる……。

物価2%上昇

(テスタ)消費税が10%から12%に上がると政府が言ったら、日本中が大騒ぎになるじゃないですか。

でも「毎年2%ずつ物価を上げていきます」って言っても、消費税ほど文句は言わない。

消費税が2%上がると、1万円の商品で消費税10%なら1000円、12%なら1200円。

これまでより余分に200円多く税金が取られるのは誰でもわかる。でも物価が2%上がっても1万円は1万円のまま。

その価値が実は目減りしていることに気づく人は意外に少ない。

(えなこ)(突然ひそひそ声になる)それ、書いたら、みんなにバレちゃうんですよね。言わないほうがいいんじゃないですか? 世間が気づいちゃいますよ。

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気づけば円が減ってるよ