コスプレーヤーのえなこさん、撮影当日はコスプレなし(撮影/朝日新聞出版写真映像部・松永卓也)

テスタ)モチベーションが下がった時期ってないですか?

(えなこ)事務所に入って、お仕事としてコスプレをするようになったとき、はじめの頃は「私って何のためにコスプレしてるんだっけ?」って思うことはありました。

(テスタ)最初から(笑)。

(えなこ)もともとアニメやゲームが大好きで、その作品のキャラになりたい一心ではじめたんです。でも、仕事となるとキャラや作品を指定されることもあって。

自分の意思と関係ないコスプレが続くと「あれっ?」って。

(テスタ)あー、なるほど……。

(えなこ)でも、自分にブランド力をつけて、ものが言えるようになろうと思いました。

「ウィッグはこれでいいでしょうか」とか「衣装はこの会社さんがいいです」とか、そういった指定は自分でできるようになりました!

(テスタ)16年間、コスプレ界のトップを走り続けてこられて、さらにその上ってあるんですか?

(えなこ)その上……。コスプレの世界ってまだ新しいから、前例がないんです。私も「次、何やればいいんだろう」って感じで、わからないです(笑)。

投資が「作業」に…

(テスタ)コスプレ以外の新しいことに挑戦することはありますか?

(えなこ)最近だとグラビアの仕事をけっこうがんばってます。

(テスタ)株の世界でずっと投資をしていると、やっていること自体が単なる「作業」に思えてきて、モチベーションが落ちることが僕はあります。そんなとき、全然違う角度の新しい仕事の話が来ると一瞬、嫌な気持ちになるんです。

(えなこ)えっ、どうして?

(テスタ)新しいことはうまくできないので緊張するから。でも、挑戦したほうが成長するかもしれないから、受けます。

(えなこ)かっこいい。

(テスタ)(照れる)新しい仕事の依頼が来るのは、僕が株でずっと利益を出し続けているから。だから本業のトレードもがんばろう、って思うようにしてます。

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えなこさんのNG仕事は?