会うたびかっこよくなるテスタさん(撮影/朝日新聞出版写真映像部・松永卓也)

(えなこ)いい循環ですよね。

テスタ)ところで、えなこさんってNGはあるんですか? バンジージャンプNGとか(笑)。

(えなこ)(大笑い)私、ホラーがダメなので、心霊スポット巡りなんかの「怖い系」はNGです。あとは「ウィッグを取ってください」とか……。

(テスタ)へ、ウィッグって、かつらを取れと?

(えなこ)はい、そういうことです(笑)。コスプレーヤーとしてウィッグを取った状態で一度もメディアに出たことないです。

私の中でウィッグを取った自分は着ぐるみ人形の「中の人」状態なので。

(テスタ)ウィッグをつけたままでいいので、スカイダイビングをしてください、とかは?(笑)

(えなこ)ダメです!(笑)

えなこさん引退を考えた

(テスタ)コスプレはアニメや漫画と一緒に日本の文化として世界に広がっているようですね。

フランスでは欧州最大級のコスプレイベント「ジャパンエキスポ・パリ」も開かれていると聞きました。

(えなこ)最近はアジア、特に中国がめちゃめちゃアツいです。

コスプレーヤーさんの数もすごく多いし、カメラマンさんの写真加工の技術も日本より上をいっているかもって思うぐらい。

(テスタ)コスプレーヤーの世界一を決めるような大会は、ない?

(えなこ)毎年「世界コスプレサミット」というイベントを名古屋でやっていて、世界中のコスプレーヤーさんが集まるんです。

衣装の出来や創造性、ステージパフォーマンスなどで1位が決まる大会なんですけど。それが世界標準かというと若干別物のような。

(テスタ)引退を考えたことは?

(えなこ)コスプレが楽しくなくて「このままやめちゃおうかな」と思ったことがあります。でも、ここまでやってきたし、仕事になってるし、現実的に考えて「やめるのをやめよう」と。

(テスタ)よかった。

(えなこ)コスプレのアニメキャラには若い女の子もいれば、おじいちゃん、おばあちゃんもいます。キャラの年齢層が広いので、何歳でもコスプレはできるんですよね。

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テスタさんが事業を!?