メイン画像
この記事の写真をすべて見る

今日10日(日)も、沖縄と奄美は大気の状態が非常に不安定で、局地的に猛烈な雨。引き続き、土砂災害などに厳重な警戒が必要。九州から関東にかけても、雨の範囲がゆっくり広がる。

沖縄と奄美 局地的に猛烈な雨

画像A

沖縄本島地方と奄美地方は、今日10日(日)も大気の非常に不安定な状態が続きます。
特に沖縄本島地方では、明け方から「記録的短時間大雨情報」が相次いで発表されており、
5時20分までの1時間に、国頭村東部付近で120ミリ以上、東村付近で120ミリ以上
5時30分までの1時間に、国頭村西部付近で120ミリ以上
5時50分までの1時間に、大宜味村付近で約120ミリ
6時30分までの1時間に、東村付近で約120ミリ
7時00分までの1時間に、国頭村西部付近で約110ミリ、大宜味村付近で約110ミリ の猛烈な雨が降ったとみられます。

沖縄本島地方と奄美地方では、これから今夜にかけても断続的に雨が強まり、猛烈な雨の降る所があるでしょう。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に、厳重な警戒が必要です。引き続き、最新の気象情報や、避難に関する情報に留意しつつ、慎重な行動を心がけてください。
なお、ご自宅付近の川が明らかに増水してきていたり、斜面から小石がパラパラと落ちる・異常な音がしたりする、といった「普段と違う」状況で不安を感じたら、危険が差し迫る前に自主的に避難をすることも重要です。移動する際には、極力、一人ではなく複数で、長靴ではなくスニーカーなど動きやすい靴で、両手を空けた状態で行動するようにしてください。避難所へ向かうことが却って危険な場合には、ご自宅内の崖や川から離れたできるだけ高い所で、身の安全を確保するのも一つの方法です。

土砂災害の前兆

画像B

大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。
1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。
そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。

九州は昼頃から広く雨 夜は雨エリアが東へ拡大

画像C

西日本と東日本も天気が下り坂に向かいます。
九州では、昼過ぎからほぼ全域で雨で、夕方以降は南部ほど降り方が強まるでしょう。局地的には、道路が冠水するような激しい雨が降りそうです。
中国と四国、近畿、東海、関東甲信にかけて、太平洋側の早い所では午前中からにわか雨があり、夜は雨の範囲が広がります。
北陸と東北は大体晴れ。北海道も日差しが届きすが、夜は北部と南西部の所々で雨が降りそうです。

最高気温は、晴れる北陸以北は昨日(9日)より高く、金沢をはじめ20℃くらいまで上がる所もあるでしょう。関東から西は、昨日と同じか低くなりそうです。日の差す時間が短いので、体感温度はさらに下がり、昼間も少しヒンヤリするでしょう。