海外の賓客や要人と親しく交流し、人間関係を築くのも皇室の役割のひとつだ。そんな皇室の「あのとき」を振り返る(この記事は「AERA dot.」に2024年2月11日に掲載された記事の再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。
【写真】雅子さまと愛子さま、気品ある立ち姿が全く同じだった瞬間はこちら!
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天皇、皇后両陛下は9日、来日したケニアのルト大統領夫妻と皇居・宮殿で会見し、昼食を共にされた。昼食会(午餐)には天皇、皇后両陛下の長女、愛子さまが同席した。愛子さまが皇居で催された外国賓客との昼食会に出席したのは初めて。愛子さまが生まれた2001年から皇室番組の放送作家をするつげのり子氏は、「愛子さまの昼食会デビューは計り知れない存在意義があった」と話す。
会見を終えたお昼過ぎ、天皇陛下がエスコートし、ルト大統領夫妻を招き入れた。大統領夫人の後方に雅子さま、秋篠宮さま、愛子さまと続き、それぞれの席の前へ。
愛子さまは、席まで颯爽と歩かれ、左隣のルト大統領、右隣の投資貿易産業長官に会釈をして席に座った。さっそく投資貿易産業長官に英語で話しかけられると、微笑みながら会話を楽しんでいた。
昼食会デビューは、柔らかい雰囲気をまといながらも、品格のある堂々としたものだった。
愛子さまが生まれた2001年から皇室番組の放送作家をするつげのり子氏は、愛子さまが昼食会デビューの一報を聞いたときに、天皇陛下の言葉を思い出したという。
「平成30年、天皇陛下(当時、皇太子殿下)はお誕生日の記者会見で、東宮御所にいらした外国からの来賓の方と愛子さまが、英語でお話しになっていることを明かされています。その当時、愛子さまは学習院女子高等科一年生でした」
その時、天皇陛下(当時、皇太子殿下)は、愛子さまの近況を質問され、こんな話をしている。