天皇陛下、雅子さま、そして愛子さまが揃うことで、公的な昼食会もプライベートな集まりに招かれたように感じ、リラックス効果を生む。しかも、天皇ご一家は、普段から3人お揃いでのお出ましも多く、仲もいいので自然と温かな気持ちにさせてくれるはずだ。
愛子さまがこうした場に同席するのには、「大いに意義がある」とつげ氏は話す。
「愛子さまが出席されることで、家族的なムードの中でおもてなしができると思います。愛子さまは天皇陛下と雅子さまの愛娘。そういう愛情に包まれたにこやかな方がいらっしゃると、おもてなしの場も和むと思います。
また、愛子さまが出席されることで、天皇陛下の父としての顔、雅子さまの母としての顔が見える瞬間もあるので、話題の幅が広がり、自然と会話が弾みます。
今回昼食会に来られたケニアのルト大統領は、7人のお子さんがいるそうですが、愛子さまがいらっしゃることで、自分の子どもたちのお話しをする機会もあったかもしれません。プライベートにまで話が広がって、まさに胸襟を開いて会話ができ、交流が深まるのではないかと想像できます。
家族的なおもてなしは、両国の友好関係が一層深まるきっかけになると思います。そういった理由から、今回のような国際親善という場において、愛子さまの存在は計り知れない意義があると思います」
大いに意義のあった今回の愛子さまの昼食会デビューだが、つげ氏は準備も家族で仲良く進めたのではないかと推察する。
「平成22年に天皇陛下(当時、皇太子さま)はガーナとケニアを訪問されています。そのときのお話を愛子さまにもされていると思います。
また、かつて雅子さまは国連大学のアフリカ関連のシンポジウムに参加されています。アフリカに関心がおありでした。
会話が多いご家族ですので、ケニアの話題だけでなくアフリカ全体の話などを愛子さまと3人でたくさんされて、準備を進められたのではないかと拝察されます」
今春から社会人として、さまざまな“デビュー”を経験されていくであろう愛子さま。その姿が楽しみでならない。(AERA dot.編集部・太田裕子)