全世界株式とS&P500で迷う人には、こんな気持ちもある。
「全世界株式のほうが全方位型でいいのはわかっているけど、米国株の調子がよくてS&P500やナスダック100のリターンが素晴らしいときは、正直うらやましくなる。でも、S&P500やナスダック100に全振りする勇気はない(米国株がずっとナンバーワンかどうかわからないから)」
半分ずつ買うと、米国株がいいときも悪いときも精神面で落ち着いていられる(?)気がする(もちろんそんな人ばかりではないだろうが)。
「投資において精神面は見逃せない要素です。どんな相場が来ても悩まず続けられる、自分が納得できる割合で買うことが大切です。そして一番もったいないのが『どれにするか悩みすぎていつまでもはじめられない』ことです」
結論。悩んだら半分ずつでも何でも、好きなように買う。人の投資の批判もしないほうが平和。人は人、自分は自分、である。
取材・文/安住拓哉、中島晶子(AERA編集部)
編集/綾小路麗香、伊藤忍
『AERA Money 2024秋冬号』から抜粋