3本のうちどれを買っても組み入れ上位トップ3はアップル、マイクロソフト、エヌビディア。4位以下の顔ぶれも全世界株式とS&P500ではほぼ変化がない。ナスダック100は「ナスダック市場の時価総額上位100銘柄(金融除く)」なので後半が違う。

 S&P500は当然ながら米国株100%で、1位のアップルをはじめ米国巨大IT企業の組み入れ比率が高い。

 全世界株式の場合、米国以外の国にも分散投資されるため、全体から見た米国株比率は62.3%まで下がる。

「半分ずつ投資した場合、全世界株式だけを買った場合に比べて米国株比率がざっくり6割から8割に上昇。そのうえで、日本、英国などに残りの2割を分散投資する形になります。リスクが2倍になるわけではなく、特徴が弱くなるだけと考えてください」

ナスダック100強い

 今回は全世界株式やS&P500に比べて、ここ20年間の成績が強烈なナスダック100も「半分ずつ買い」の検証に加えてもらった。

 少々脱線するが、「毎月1万円×20年を直近20年間(2004年8月末〜2024年8月末)つみたてた場合、240万円がいくらになっていたか」の試算結果も三菱UFJアセットからもらっている。

 全世界株式は886万6451円(資産3.7倍)。S&P500は1280万5729円(資産5.3倍)。ナスダック100は2323万8836円(資産9.6倍)。過去20年の結果なので今後はここまでうまくいかない気もするが。

 話を元に戻す。3種類の投信を半分ずつ投資した場合、組み入れ上位20銘柄と比率がどう変化するか? 全世界株式が半分の場合の国別比率の変化も出してもらった。まずはS&P500とナスダック100に半分ずつ投資した場合、米国株比率は100%のまま。

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全世界株式+ナスダック100を買うと