盗撮画像は一度、送信されてしまえば、被害がどこまで広がるかわからない(写真:写真映像部)
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 教室で同級生が同級生を盗撮する事態が起きている。子ども同士の盗撮の背景には、撮影という行為がカジュアルになったことも関係している。AERA 2024年11月11日号より。

【写真】学校内で同級生に盗撮されたとみられる画像

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 SNSの画面に映し出されたのは、女子高校生の制服のスカート内や着替えのシーン。撮影場所は教室内で、撮影したのは同級生と思われる──。

「普通に学校で、同級生が同級生を盗撮する被害が起きています」

 そう話すのは、民間団体「ひいらぎネット」代表の永守すみれさん。ネット上の悪質な盗撮画像などの監視を行っている。

 子どもの盗撮と言えば、加害者は大人と思われがちだが、いま子どもが加害者になるケースも少なくない。

 今年1月、東京都内の公立小学校で、複数の男子児童が学校で配布されたタブレット端末で女子児童の着替えを盗撮し盗撮データを児童間で共有していたことが判明した。7月には、埼玉県内の公立中学3年の複数の男子生徒が修学旅行先の宿泊施設で入浴中の女子生徒を盗撮した疑いがあることがわかった。

撮影へのハードル低い

 永守さんが子ども同士の盗撮を知ったのは4年ほど前。SNSで偶然、学校内での盗撮画像を見た。幼い子ども2人を育てる永守さんは、被害者も加害者も未成年であることに衝撃を受け、子どもたちが大きくなった時に盗撮被害に遭わない社会にするにはどうすればいいか考え、少しでも被害を食い止めようと仲間と一緒に活動を始めた。

 定期的にネット上をパトロールし、発見した盗撮画像や動画に映る制服などから学校が特定できた場合は、警察や学校、教育委員会に通報し、SNSを運営するプラットフォームなどに削除依頼をする。盗撮に限れば週に1回程度は通報しているが、氷山の一角だろうという。

 永守さんによれば、多いのが制服のスカート内や着替え中の様子。まれに、女子トイレ内での盗撮もある。撮影されている状況から見て、場所は学校内で、加害者は被害者の同級生や同じ部活の生徒など被害者とかなり近い人物だと感じる、という。

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昔で言えば『覗き』