あなたが心の灯を絶やさずに、ひたすら打席に立つために、少しでも役に立てるなら…、そんな想いで書き進めようと思う。
そして、この本は僕にとって、幸せに生きるということと向き合う機会でもある。
これまで僕は喜怒哀楽の「怒」のエネルギーに頼ってきた部分が多かった。
大学進学後、お金がなく、惨めで、悔しくて何度も泣いた。
絶対に見返してやる…、こんな想いをする人を一人でも減らすんだ…、そう思って生きてきた。
確かに「怒」のエネルギーは、僕を進める原動力になってきた。でも、セミの研究を始めた小学校5年生の頃の自分は「喜」や「楽」が原動力だったはずなのだ。
「なんやこれ!! めっちゃ面白い!!」そんな感動が僕の原動力だった。とにかく、楽しかった。
これからの人生を生きていく中で、僕自身が何を原動力として生きていきたいのか。
そして、こんな僕をロールモデルの一つとしてくれるかもしれない後輩たちに、どんな姿を見せたいのか。そんなことも考えながらこの本を書き進めている。