招待客の前に現れた天皇皇后両陛下。雅子さまのツーピースの女郎花色が、秋の木の葉の色とマッチしている

本来は主張のある色がお似合いになるけれど…

「派手な色で自分を表現するのではなく、人々のことを思って、やわらかく落ち着いた印象を出していこうというお気持ちが、色に乗っているのかなと思います」と、角さん。

 雅子さまはパーソナルカラーのパターンはおそらく“ブルベ冬”に当てはまり、本来は、以前好まれていたような主張のある色がお似合いだという。しかし、少なくともご公務で着用する服については、「自分の姿が周りにどのような印象を与えるか」を何よりも優先されていると思われる。女郎花色のツーピースには、皇后としての自負と覚悟がにじんでいるのかもしれない。

 一方、紀子さまファッションからは、雅子さまとは対照的な、「私は私の道を歩む」という意志の強さが感じられると、角さんは言う。

 今回の園遊会で紀子さまがお召しになっていたのは、かつての雅子さまをほうふつとさせる、ロイヤルブルーのツーピースだ。

「この鮮やかな青は秋特有の色ではありませんし、結果的に皇后である雅子さまよりも目立っていらっしゃったので、何かご意図があって選んだというよりは、シンプルに紀子さまがお好きな色だったのかなと思います。どんな場面でも上品に見せてくれる、汎用性の高い色です」

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「かわいらしさ=自分らしさ」の紀子さま